講談社文庫<br> 絃の聖域 〈下〉

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講談社文庫
絃の聖域 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p
  • 商品コード 9784061362536
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

33
終盤で3人お亡くなり。誰とは言わんけど、まぁ、上巻からそれなりに結構なストーリーを背負った人たち。どこまでが想定の範囲内やったのか?探偵役・伊集院は相変わらずの人たらしで、小難しいキャラたちからなぜか重要な話を聞かせてもらえるという…。彼が語る真相は、なかなか深い話。単なる男女の惚れた腫れたのドロドロミステリではないんよね。愛と憎しみ、芸、血筋、呪縛…それぞれのキャラたちが抱えてきたものの重みがひしひしと感じられる。文字としてはっきりは描かれてへんけど、もしかしたらもう1人亡くなる可能性アリかも?2020/05/10

よっぴ

11
伊集院大介シリーズ第1弾!!ミステリ、本格。。正直、上巻を読んだ感触では下巻を読むのは辛いかと感じてました。タイムスリップしたような歌と三味線の世界を書いていますが、どうもちぐはぐでイメージが伝わりにくかったです。しかし!下巻に入ると下世話な恋物語も語られるようになり、一気に物語の中に入っていく事が出来たのです。芸を極めていく極めつけの人達と殺人事件が見事に調和した印象です。また最後に探偵役が集団の中で一気に謎を解いていく情景は、クイーンの本を読んでいるよう。細かな所で難はありそうですが、力作です。2016/10/02

こかち

5
完結編です。探偵役の伊集院大介は後半まで影が薄いのですが、最後にスパーンと解決、大活躍です。真相は闇が濃くて業が深い。芸って呪いのようだと思いました。おそろしいものだと。その悪魔に取りつかれた人だけが、人を感動させるのでしょうねぇ。2016/08/18

はなん

3
伊集院大介ここにあり!ではないけれど、「飄々として人なつこい、相手の警戒心を根こそぎぬきさってしまうような無邪気な笑顔」「銀縁メガネのおくにある、物にびっくりした子どものような澄んだ目」をそのままに事件に関わっていく彼の姿が本当に魅力的で心惹かれる。推理物としてもとても面白く、同時に一つの「芸」の世界の闇を見事に映し出す作品。こういうのが、やはり好きだな。。近年のシリーズを数冊よんで、ここに戻りたくなった理由がわかった気がしている。2010/11/13

のの。

2
改めて栗本ミステリーの最高峰はこれだと思います。藤野と喜左衛門の言葉が深い。実写化したらいいのになあ。2009/07/02

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