風の歌を聴け

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風の歌を聴け

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784061163676
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【内容紹介】
群像新人文学賞受賞
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない──。青春の生のかけらを、乾いた都会的な感覚で捉えた、新鋭、爽やかなデビュー!

この新人の作品は、近来の収穫である。これまでわが国の若者の文学では、「20歳(とか、17歳)の周囲」というような作品がたびたび書かれてきたが、そのようなものとして読んでみれば、出色である。乾いた軽快な感じの底に、内面に向ける眼があり、主人公はそういう眼をすぐに外にむけてノンシャランな態度を取ってみせる。そこのところを厭味にならずに伝えているのは、したたかな芸である。しかし、ただ芸だけではなく、そこには作者の芯のある人間性も加わってきているようにおもえる。そこを私は評価する。──吉行淳之介

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

271
あとがきに入っていたことに気づかなかったwとにかくバラバラ書かれていた印象をうけた。ちょっと本の分量が少なかったのではないかと思う。2016/07/01

寛生

65
【図書館】この夏僕も世界中の美味しいビールを飲みながら、もっと風が歌う声に耳を傾けようと思う。そして、文学の感覚がもっともっと研ぎ澄まされるよう願いながら風の色を見ることにしよう。言うまでもなく、『完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。』というある作家の「僕」への言葉で始まり、数頁文章を書くことについて物語が展開していくが、それが145頁辺から鼠との「書くこと」について会話と関連性があるかどうか、時間をおいて考えてみたい。155−6頁の歩くシーンに須賀敦子を思い出させる。2014/05/26

キク

62
春樹さんの処女作。ジャズバーを閉めた後の明け方に書き溜めた作品なので、短い章を積み重ねていく構成で、小説としての骨太さはない。(いや当然、文章のセンスはすごいけど)この作品を群像新人賞に応募してのデビューなので、この作品だけは素人として書いている。「大勢に読まれる」ではなく「自分は書けるのか?」ということに重きが置かれている。実在しないハートフィールドという作家について、あとがきでも触れてるけど、本来ならルール違反だよなぁ。司書さん、この本を読んだ人から問い合わせ受けそうだけど、実在しないので要注意です。2022/03/31

キク

54
村上春樹の第一声である本書冒頭「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」は、様々な場所で語られてきた。でも、本当に大事なのはその次だ。「今、僕は語ろうと思う。~うまくいけばずっと先に、何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない。そしてその時、象は草原に還り僕はより美しい言葉で世界を語り始めるだろう」象は現象ですべての物事で、その時から45年たった。この作品で火星の井戸に潜って風の声を聴いていたのを、読み返して思い出した。たしかに今、美しく語ってくれている2025/01/16

Y2K☮

37
単行本を神田古本まつりで衝動買い(初版ではない)。文庫で読んだ時よりもある種の重み、文学文学した何かを感じた。当時刊行された本は内容だけではなく、書籍自体にその時代の空気を宿しているのだろうか。前の所有者はキザとか軽いなんて評論家みたいな目線を持たず、もっと切実にピュアにこの本と向き合い、心を震わせたのかもしれない。鼠の「嘘だと言ってくれないか?」が特に響いた。ああそうかと。いま「羊をめぐる冒険」を無性に再読したい。あとジェイとの友情からなぜか「中国行きのスロウ・ボート」を思い出した。初期ならではの後味。2024/11/01

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