出版社内容情報
【内容紹介】
科学技術の驚異的発達・超大企業の出現、資本主義の爛熟にともなう帝国主義的進出、そして、はじめての世界戦争、さらには革命……。ドイツ帝国の興亡によって特徴づけられるこの時代は、ヨーロッパ的価値観が世界を征服し、いまわれわれの生きている〈現代〉のあり方を決定した時代でもあった。本書は、揺れ動く歴史的世界の構造をグローバルな目でとらえなおし、現代史理解のための新たな視座を提供した意欲作である。
<今日の世界を理解する鍵>本署の叙述は、19世紀以来おこなわれてきた一国単位の歴史叙述の集約ではない。筆者の念頭にあるのは、全地表的規模の歴史的世界とその構造の問題である。とくに、19世紀的世界から20世紀的世界への構造的転換の問題である。というのは、グローバルな歴史的世界はまさにこの半世紀間の「帝国主義の展開」を通じて形成されたものにほかならないからである。この時期の歴史を知ることは、今日の世界を理解することなのである。――本書より
感想・レビュー
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MIRACLE
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ドイツ帝国の成立(1871年)から、その崩壊(1918年)までの、半世紀あまりの西洋の歴史を、国際関係の変転(ビスマルク体制から外交革命へ)を中心に、叙述した本。筆者は編著で中公文庫(帝国主義の時代)、単著で河出文庫(帝国主義の開幕)を執筆している。そのため、前著との文章の重複が目立つ。しかし、本書は冒頭で、19世紀における西欧の国際関係が、ロシアとイギリスの対立的基軸関係をもとに進行したことに、言及している。この明快な図式は、前著では欠如しているので、前著を読んだ人も、本書を手に取る価値はある、と思う。2013/11/30




