学研M文庫
重巡摩耶―元乗組員が綴る栄光の軌跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059011101
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0121

出版社内容情報

戦艦に劣らぬ攻防の装備をもち、かつスピードのある重巡洋艦。その中でも「摩耶」は、荒武者のような勇姿で太平洋戦争の初戦から暴れまわった。しかし、昭和19年10月23日、無念にも米潜水艦により撃沈された。その重巡洋艦「摩耶」の悲運の生涯を描く。   

内容説明

主力艦数が制限されたワシントン会議以降、世界の海軍国は補助艦建造に力を入れた。厳しい条件下で日本海軍が造り出したのは、戦艦に劣らぬ装備をもつ条約型巡洋艦。その最後の建造艦が「摩耶」であった。当時経営危機にあった川崎造船所での誕生の経緯から、レイテ沖海戦2日前、米潜水艦に撃沈されるまでの14年を、乗組員たちの人間模様と共に臨場感たっぷりに描く。「摩耶」生き残りの著者が、609名の英霊に捧げる鎮魂の記録。

目次

「摩耶」誕生
計画
艤装委員長着任す
北浜岩壁にて
訓練開始
艦長たち
開戦への道
出撃
南から北へ
チラチャップ沖海戦
北の海をもとめて
ガダルカナル砲撃戦
ソロモン海戦
ふたたび北の海をめざして
奇跡のキスカ撤退作戦
激闘
決戦・あ号作戦
捷号作戦
葬送

著者等紹介

池田清[イケダキヨシ]
1925年、鹿児島県生まれ。1944年、海軍兵学校卒業。「摩耶」「武蔵」「伊47号潜水艦」で太平洋戦争に参加。1952年、東京大学法学部政治学科卒業。大阪市立大学、東北大学(名誉教授)を経て、2000年、青山学院大学で定年退職。専攻はヨーロッパ国際関係史
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感想・レビュー

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鐵太郎

15
高雄級三番艦「摩耶」の奮戦記です。日本が不景気にあえぐ昭和5年の誕生から、レイテ沖海戦の前夜、潜水艦に雷撃されて沈むまで。妙高級を改良して建造された日本最後の重巡洋艦で、これ以後に建造された6隻はみな軽巡として起工されたもの。開戦から各地の海を転戦して戦果を上げたフネですが、個人的にはどうも華がないなと思っているんです。砲塔を一基減らして高角砲を連装6基に増やし、防空巡洋艦に改装されたのですが、その真価を発揮する間もなくあっけなく沈んだことなどが理由かな。2019/07/23

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