出版社内容情報
永遠の生命の獲得をめざすという「道教」の思想とは何か?あらゆる東洋呪術の淵源をなす方術の数々、神仙が駆使したという不死身の身体をつくる秘教カリキュラムから、老荘思想、霊符の呪法まで、かつて東洋全域を包み込んだ巨大な精神文化の全容に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
霹靂火 雷公
2
陰陽道や禹歩についても少し触れられているので、陰陽道の歴史を補完する意味では必読。
AR
2
これは分かりやすかった。陰陽道などは、これをセットにして学んだ方がいいのだろう。2010/12/26
荒野の狼
1
本書は道教の成立の歴史から丁寧に解説されており、道教は2世紀前半には教団の姿を持ち始めていたが、呪術的な道教は、仏教を前にしたときには、理論的に全く対抗できず、そこで老荘思想を吸収し、理論武装をはかった。道教では、老荘思想を取り入れたものの、その他の多くの方術がとりこまれており、本書においては、それらの解説は充実している。とくに、中国のカンフー映画の霊幻道士などで有名になった“道士”や“御札”が、すべて道教のものであることなどは、私などは、本書を読むまでわからなかった次第である。“2014/09/13
奴が岳魚
1
入門書というほどにもならないけど、入門以前の予習本としては、またはなんとなく道教というものを漠然と知るための本としては、とても良くできていると思う。ビジュアルも豊富だし。まあこのシリーズ全般に言える事だけど。2014/06/17
稲羽
1
本書は、「道教」の入門に向いた書だと感じました。修業法を記したものは道教書にはよくありますがだいたい一部分止まりなのに対し、こちらの書はかなり詳しくてありがたい。なにより、仙人の術について記してあるのは他の本にはなかなか無いですね。どれも使わせてみたい術ばかりです2012/05/13