内容説明
本書には、昭和57年から成平元年春までの作品をまとめた。この8年は、境涯にとって大きな変化があった。書名「次郎柿」は母が入院した伊豆長岡の病院の窓から見えた小さな柿の枝に、只1個つけた実の熟れ色の深まりに、母の余命を重ねて見続けていたことによった。このように激しく揺れた月日の中で詠んだ419句である。
目次
うたせ舟
平家蟹
雪浅間
青瓢
鷹の天
次郎柿
蟹汁
野水仙
本書には、昭和57年から成平元年春までの作品をまとめた。この8年は、境涯にとって大きな変化があった。書名「次郎柿」は母が入院した伊豆長岡の病院の窓から見えた小さな柿の枝に、只1個つけた実の熟れ色の深まりに、母の余命を重ねて見続けていたことによった。このように激しく揺れた月日の中で詠んだ419句である。
うたせ舟
平家蟹
雪浅間
青瓢
鷹の天
次郎柿
蟹汁
野水仙