内容説明
江戸、東京には、怪談や怪奇小説の舞台となった場所が、両国、深川、新宿など、随所にある―。怪談研究のエキスパート東雅夫が、東京の街を徘徊探訪し、芥川龍之介、永井荷風、岡本綺堂、三遊亭円朝から、宮部みゆきまで、古今の名作怪談にゆかりのスポットと不思議な伝承を案内する…怖ろしくも興趣尽きない江戸東京案内。
目次
第1章 芥川龍之介『妖婆』と両国一つ目界隈(墨田区)
第2章 森鴎外『百物語』と向島百花園(墨田区)
第3章 泉鏡花ほか『怪談会』と向島有馬温泉(墨田区)
第4章 宮部みゆき『あかんべえ』と深川高橋界隈(江東区)
第5章 永井荷風『来訪者』と深川四谷怪談めぐり(江東区~中央区)
第6章 岡本綺堂『青蛙堂鬼談』と妖しい坂めぐり(文京区~港区)
第7章 三遊亭円朝『怪談乳房榎』と怪しい橋めぐり(新宿区~板橋区)
第8章 泉鏡花『恋女房』と幻の池めぐり(台東区)
対談 深川あやし談義(宮部みゆき;東雅夫)
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒。『幻想文学』編集長を経て、怪奇幻想文学のアンソロジスト、評論家になる。現在、怪談専門誌『幽』の編集長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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poke
4
三遊亭円朝、泉鏡花、岡本綺堂等の怪談、怪奇小説の舞台になった場所を巡る江戸東京案内。宮部みゆきまで入っているのが面白い。墨田区や江東区と、ある程度場所が固まっているので一度行ってみようかな。妖怪と人間が折り合いをつけて共存する江戸。何か大切なものを感じます。2014/06/21
紅独歩
2
なにやら後付け臭いB級グルメのような「パワースポット」とやらを巡らなくても、自分の住む土地にも様々なドラマがあり、それに伴う想いが残っている。この本で紹介しているのは「江戸・東京」だけれども、“歩き方”さえわかれば、毎日の散歩に新しい愉しみが生まれるに違いない。一読後、自分の住む土地を歩いてみる事をお勧めする。2012/09/20
深水
2
円朝や泉鏡花など有名どころの怪談にまつわる作品の舞台を歩くというもの。東京の地理が分かったなら2倍も3倍も面白かっただろうけど、あいにくわからなかったのでその面白さは味わえなかった、残念。読み物としての面白さもそこそこ。ただ、レポートなど書く際の手始めにテンションを上げるぐらいのものとしては使えるかも。2012/06/24
ショートケーキ有倉
1
べらぼうブームで江戸文化が更に好きになれた。 恋川春町、条野採菊あたりはもっと有名になってもいいなと思った。2025/01/30
Norihiko Shr
1
実際に歩いて見た場所もいくつか。隅田川深川界隈をあるくのは楽しい。 http://blogs.yahoo.co.jp/puzz_l_riddle/54021728.html2013/12/26
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