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内容説明
「内戦中消息を絶った天才科学者兄妹を探せ」日本政府からの指令をうけ、ミナヅキ=コウは東欧の地ラトリアに降りたつ。14歳ながらコウは“機械化人”であり“アフェクティッド”、かつて世界を崩壊させた“隕石病”の影響で超常の力を持つ“外数員”なのだ。ちっちゃな戦闘少女アイリーンを相棒として諜報活動を開始した彼は、狂気の陰謀に飛び込んでいく!人と機械の狭間にゆれる“世界の終末の果て”を疾駆するメタルコーティッド・ゴシック。
著者等紹介
仁木健[ニキタケシ]
「マテリアル・クライシス」で第七回スニーカー大賞奨励賞を受賞し、デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いさな
1
自分自身を許さない主人公と好敵手にいまだに惹かれるものがある。 なによりも人間三箇条が素敵。2014/10/23
刻猫
1
絵に惹かれて手に取ったけど、案外面白かった。前半の妙な軽さには少し辟易としたけど、後半の登場人物ごとの思想や内面描写はそれなりに読み応えはあった。中身への感想としては、案外誰もが傲慢じゃない?って感じ。不完全は罪の言い訳には決して成り得ないけど、完璧でなければならないって訳でもないだろうに。視野の広さ、思索の深さは重要だけど、更に重要なのは視点の高さを自由に変えられる、ってことだと思う。まぁ、アイリーンの可愛さだけでも、一見の価値はあると思う。2011/10/12
きりぼし
1
アイリーンは最強少女かと思いきや最後はカレンよりも女の子らしい女の子になったなぁ。可愛いけどさ。コウだけが戦闘要員でボロボロになりすぎてたのが何ともなぁ。強い能力者(?)は次々にみんな敵側に回っていってたから、味方側にも少しは来て欲しかった(笑)次の巻にどう繋がっていくのかが気になる。2011/05/01
もみち
1
内容的には、隕石病と戦うようなモノだと思っていたけど、これはこれで面白いかな、と。文体が「折口 良乃」さんぽくて読みにくかったかな。2010/06/16
じゅんぽろ
0
ヒューマニズム対メカニズムとか、アンドロイド(無機人)や機械化人、超能力者(アフェクティッド)と盛り沢山。戦闘シーンも半端ない迫力だし、驚く程の流血・破壊と簡単に死体が転がる極限状態。少年と少女の凄絶な過去と抱える苦悩、背負う決意。凄いね。でも一貫して描かれるのは人間の強さ、そして一つのボーイ・ミーツ・ガールの物語なのだろう。出会った偶然は、確かな必然へ繋がる。2017/07/17