角川文庫<br> 花月秘拳行

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角川文庫
花月秘拳行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043919055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

和歌の裏口伝として、藤原貴族のあいだに連綿と伝えられてきた“明月五拳”。その極意を体得した西行は、もうひとつの秘拳“暗花十二拳”の謎を求めて、歌枕を訪ねる漂泊の旅に出た。足柄峠、鹿島、白河の関、安達ケ原、信夫、武隈、多賀城、そして衣川―。東国へ向かう西行の行く手には、恐るべき秘拳の使い手たちと大和朝廷に圧殺された蝦夷の怨念が待ち受けていた!いま最も注目を集める著者が描いた衝撃のデビュー作。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』でデビュー。2006年に上梓した『天地人』が09年のNHK大河ドラマに決定、同作で第13回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書ボーイ

9
北斗の拳かと思った。 荒唐無稽かもしれないけど、意外と面白かった。 和歌に隠された謎を追うミステリーとしても面白いかも。 2016/07/13

st46max

5
天地人の作者、火坂雅志のデビュー作。漂泊の歌人として名声を残した西行は若い頃、藤原成通に師事し蹴鞠と和歌を学ぶ。ここまではほぼ史実だ。さらに成通より、明月五拳を伝授される。そして、もう一つの秘拳の謎を求めるため、奥州へ旅に出る。西行自身も奥州藤原氏の流れをくむ。ちょっと怪しい話だが、とてもテンポが良い。魅力は兎にかく西行が強く、旅の各地で秘拳の使い手達を次々に倒して行く。軽快な進行の中に和歌がちりばめられ、自分に素養が全く無いのは残念だったが、それなりに趣は伝わった。藤原氏の系図のせいで寝不足。2011/11/10

Sakura

4
西行が秘拳の達人って何という設定!と思ったけど、少林拳とかあるし、僧侶が拳法やるってそうおかしな話ではないのか。和歌に密かに隠された秘拳“暗花十二拳”の謎を解きに旅に出た西行は行く先々で敵に出会う。それにしても劇画チックな小説でした。短い和歌に隠された言葉の解釈が面白かったです。2016/06/05

みんみん

2
名月五拳の使い手として訓練された西行が、敵対する暗花十二拳の秘密を探るべく、歌枕の地を訪ねる旅に出る。そこに次々と現れる暗花十二拳の使い手たち!「秘拳、山の端の月」などと技の名を名乗ってしまうところが素敵。西行ってもともとイケメンと名高いですしね。クライマックスに和歌地獄を持ってくるところも良い。ただ、時代小説ぽいお色気シーンがわたしにはいらなかったな。あと、最後以外は敵があっさり倒され過ぎ。しかし、この着想だけでお腹いっぱいだし、幸せな気分になります。2023/10/10

めこ

2
まるで「北斗の拳」と「キン肉マン」を混ぜたかと思うような内容だ。 はたして、西行は「暗花十二拳」を学んだのだろうか?それとも倒しただけなのだろうか?2018/10/09

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