角川文庫
めろめろ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043457038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大人気アニメ「おじゃる丸」の原案者である著者が描く、切なく哀しき人間たちの悲喜こもごも。この本の中に、きっとあなた自身の姿を見つけるはず。傑作短編小説集。

内容説明

四つ年上の姉に、幼少の頃からいつも翻弄されているサトシ。ロック狂の姉に引きずられ、いつの間にかそのバンドでギターを担当。サトシには、人に言えない悩みがあった。がさつで怖いもの知らずの姉を、密かに愛していたのだ。姉の無謀な野望が実現し、彼らのロックバンドは、ついにメジャーデビュー。彼らはコミックバンドとして人気絶頂を極めてしまう。そして、ツアーの最終日、夢の武道館ステージでファンを前に、姉が突如、爆弾発言を…!「ダイナマイト姉ちゃん」をはじめ、せつなくおかしく、そしてピュアな愛を描いた、傑作短編小説集。

著者等紹介

犬丸りん[イヌマルリン]
東京生まれ。筑波大学・大学院視覚伝達デザイン修士。講談社『コミックモーニング』に「なんでもツルカメ」を連載しデビュー。以来、イラストエッセイ、絵本、小説、と活動の場をひろげている。NHK教育で放映中のアニメ「おじゃる丸」の、キラクターや物語も作っている。著書に『んまんま』『おかたづけ天女』(角川文庫)、『おじゃる丸のまったり人生のススメ』(幻冬舎)他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chatnoir

11
平易な文章で普通に見える人の偏執や狂気をさらっと読ませてしまうのは流石だと思う。一流デパートに捨てられた花ちゃんの一生や、つまらないものをため込む、もとい、資源を大事にする(笑)おばあちゃんの話、パソコン通信が一般になりつつあった時の悲喜こもごも、とっても面白かった。発売当時は意外と性や恋愛にオープンな作者にちょっと驚いたなぁ。どうしても、おじゃる丸の原案者と言う肩書が頭から離れないけど、もっと躍進できた人なんじゃないかな...と思う。新しい作品が出てこないのはとても残念。2018/06/28

うさぎ

5
【発掘本】本棚から持ってきた本だけど、読み終わっても読んだ記憶がありません。それはいいとして、表紙の挿絵を観て童話みたいなものかな?と思ったのですが違いました。しっかり大人の話でした。文体も優優しくて読みやすいのですが、ほんの少しだけ毒が混ぜてある感じです。少しだけピリッとしているので、それがまた癖になり後を引きます。サクッと一気に読める本でした。2021/06/19

kokomaki

4
どれもクスッ、ニヤッとところどころ笑えて。じーんと感動もあり。 さらっと読めてとっても良い気分転換になりました2016/07/14

田楽

2
愛をテーマに13編からなる短編集。すっきりとした文体で軽く読めました。どこか普通ではない愛でも切なかったり優しかったり、元のタイトル「偏愛」が内容をよく表しています。「ハンドメイド天使」が一番印象に残りました。好きなのは「愛しき人の顔は見えねど」かな。2017/12/09

hautan 

2
Amazonの中古本。ほっこり&やや辛口で読みやすかった2015/09/09

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