内容説明
全身で石井苗子を演じる石井苗子、髪型にみる元・名物編集長の生理、花田家が紡ぐ物語、テレビの中のプロレスラー、「料理の鉄人」の玉にキズ、二世タレント天国…等々、おなじみのハードテレビウォッチャーのTVネタから、消しゴム版画家としてのゴミの出し方、点滅するデジタル時計に考えさせられた文化的生活、「枕」考等、ナンシー関の日常を垣間見る自分ネタまで、一行ごとに思わず膝を打つコラム集。
目次
第1章 テレビ一蓮托生(辰巳琢郎―勉強以外の得意は何だ?;全身で石井苗子を演じる女―石井苗子;仕切り能力に翳りが…―久米宏 ほか)
第2章 テレビ因果応報(哀れなり。『ミス・インターナショナル』;早すぎた伝説化―サッカー日本代表;『夜の名店街』の破壊力 ほか)
第3章 そして、常住坐臥(本物の美少女は見る者に「不安」を抱かせる;コーヒー・ファシズムが日本を覆いつくす;正月と米の飯に向ける日本人の特別な視線 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cithara
11
織田無道、チャーリー・シーン、内田有紀… 懐かしい。もう四半世紀前のことなんだな。彼らは今どうしているのか? ナンシーさんは若・貴が気になっていたようだ。今彼女が健在で彼らの現在を知ったら、どう思い何を書くだろう? 貴の香ばしい息子についてはどんな感慨を抱くのか? 他の人と同様、私も「ナンシーだったら...」と知らないうちに考えている。彼女の生前は日本サッカーの黎明期。TVでは未だに「負けられない試合!」とか叫んで視聴者を煽っていますよ… 当時は「大正琴まつり」がTV放送されていたのね。見たかった。 2019/07/26
じょうこ
8
第一章「テレビ一蓮托生」、第二章「テレビ因果応報」、第三章「そして、常住坐臥」という3部構成。仏教用語を駆使した素晴らしきタイトル付けだ。第三章はテレビネタ以外のコラムが詰まっており、中でも「ちゃんとした生活、それはものを腐らせない暮らしだ」が何気なくてよかった。泉麻人さんによる、あとがきも面白い。ナンシーさんの消しゴム版画、LINEスタンプにあればいいのにな。2021/04/14
Kaz
5
まっ、なつかしかったかな。でも、3冊連続で読むと、俗すぎるのが鼻について来たかナ。2012/12/27
gitta
4
今読んでも面白い。ナンシー関、恐ろしい。2012/09/17
法水
3
1993年から1994年、『噂の眞相』や『週刊文春』に掲載されたコラムを収録。普通、時事的なネタの多いコラムだと四半世紀も経ってしまえば古臭く感じてしまうものかも知れないけど、やはりナンシー関さんは別格。近年、辛口と悪口の区別もつかないようなコラムニストが跋扈しているけど、そういうのは四半世紀経ったら誰も覚えてないんだろうなぁ。2019/04/25