角川文庫<br> 最後の連合艦隊―レイテ海戦記〈下〉

角川文庫
最後の連合艦隊―レイテ海戦記〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041744024
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0121

内容説明

昭和19年10月20日、アメリカ軍はレイテ島に上陸。日米の事実上の決戦の場は、太平洋上の要衝フィリピン近海へと移った。日本海軍は、小沢治三郎・栗田健男両中将の指揮のもとに空母4隻を含む66隻の残存全兵力を結集し、「捷号作戦」の成否にすべてをかけた。小沢部隊は、栗田艦隊の展開を容易にするため囮部隊となって、一路レイテ湾をめざして南下した。一方決戦場を目前にした栗田の手もとに一通の電報が…。これを最後に海軍は、海合艦隊を結成する能力を失なった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

7
下巻は栗田艦隊「謎の反転」がメイン。反転がミスであったことは認めつつも、安易に栗田長官の資質を云々するのではなく、彼が置かれていた状況(事前の命令、手にした情報、激戦が続く中でのコンディションなど)を考慮に入れながらの客観的な分析が光る。また、この戦いで本当に艦隊を全滅させてもよいのか、それともフリート・イン・ビーイングの可能性を残しておくかで連合艦隊と栗田艦隊との間にコンセンサスがなかったとの指摘には考えさせられた。虻蜂取らずな結果を招いた根本はそれだったのかもしれない。2023/08/10

TEDDY曹長

0
レイテ湾突入までもう一歩と言う所まで行っておきながら謎の転身をした栗田艦隊。この本を読んでなぜ作戦が失敗したのか良く理解できた。精緻すぎる作戦計画と、遂行する側の作戦目的の理解不足と優柔不断、硬直化した作戦の目的化と判断、そして通信能力と索敵能力欠如。当時の日本海軍の悪い部分が全て出た作戦だと思う2012/07/01

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