内容説明
それは、星暦682年のことである。頭に小さな角を持つ10歳そこそこの幼子―小子辺が葛城山・鬼の庵から、ここ金剛山へと移ってきた。この童、宇宙皇子と名前も新たに鬼への第一歩をあゆみ始めたのだが、以前の暮らしが抜けぬのか、真面目に修業をしようとはしない。そればかりか、いつもプイと出かけると、体中に傷ばかりつくって戻ってくる。確かに鬼の鍛練は厳しく、そして辛い。だが、鬼を目指す以上、避けては通れぬ道であった。この雑鬼はただの怠け者なのか。そして、体中に作った傷の意味とは…。大ベストセラー「宇宙皇子」の知られざる過去を綴る書下し拾異伝シリーズ、堂々の第2弾。
感想・レビュー
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