朝日選書
報道電報検閲秘史―丸亀郵便局の日露戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598653
  • NDC分類 694.4
  • Cコード C0321

内容説明

100年前、四国の軍事都市・丸亀。郵便局には連日、新聞記者が駆け込んでいた。しかし送った戦闘情報は、本社には届かなかった。「伝送ヲ停止スベシ」郵便局で行われていた電報検閲では何が削られ、何が残されたのか。その詳細なしくみが、郵政民営化を前に、新出史料で初めて明かされる。肉弾戦といわれた日露戦争。鉄砲より肥え持ち棒を担ぎたいと訴える老兵の肉声。戦場の兵士から届けられた手紙も、また郵便局を通過した。郵便局を舞台に、二つのメディアが伝える日露戦争の実像を描く。

目次

プロローグ 発見された電報検閲記録
1 検閲と電報
2 開戦―電報検閲の開始
3 電報検閲のシステム
4 続出する差し止め・削除―旅順攻囲戦
5 老兵たちの戦場―遼陽・沙河・奉天
6 手さぐりのメディア管制
7 防諜から世論統制へ―ポーツマス講和会議
8 戦場からの手紙―もう一つのメディア
エピローグ 悲壮美の日露戦争

著者等紹介

竹山恭二[タケヤマキョウジ]
1931年東京都生まれ。53年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。(株)東京放送でテレビニュース記者、ドキュメンタリー番組制作、映像ライブラリーなどの業務に従事。退職後、記録映像作家、文筆業。専攻は日本近現代史。映像作品に東京放送における多くのドキュメンタリー番組のほか、国内各コンクールで受賞した『南の国からのメッセージ』『海と風と太陽』『モンバサ国際空港』のシナリオなどがある
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