朝日選書<br> 国産カメラ開発物語―カメラ大国を築いた技術者たち

朝日選書
国産カメラ開発物語―カメラ大国を築いた技術者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 240,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022597847
  • NDC分類 535.85
  • Cコード C0350

目次

1 国産カメラ、戦争からの誕生(古老の思い込み―大和、武蔵の巨大測距儀;射撃指揮装置が分けた運命―二人の設計主任;エルマー何するものぞ―ドイツ人直伝のレンズ設計 ほか)
2 国産カメラ、ライカを追う(ステテコ姿で駆け込んだ元社長―ニコン、ガラス製造の立ち上げ;ライツに返り討ち―M型の距離計診断;青年将校、編集部に殴り込む―ニコンF診断の波紋 ほか)
3 国産カメラ、世界を制す(技術者の旬―ピッカリからジャスピンへ;ピント合わせの奥深さ―オートフォーカスとマット面;ふたつのAX―生涯一技術者の誇り ほか)

著者等紹介

小倉磐夫[オグライワオ]
1930年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。61年より日立製作所中央研究所研究員。この間、米パーキン・エルマー社レーザー部門の客員研究員。67年、東京大学生産技術研究所に移り同所教授、千葉大学工学部教授などを務める。91年、東京大学名誉教授。雑誌『アサヒカメラ』の「ニューフェース診断室」には1957年の連載開始以来かかわり70年からはドクターとして活躍。2000年10月、食道がんのため死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Ryoichi Ito

5
「アサヒカメラ」に連載した「Dr.オグラの写進化論」に基づき編集したもの。日本のカメラを支えてきた技術者たちを愛情を込めて描く。「カメラと戦争」(朝日文庫)の姉妹編。カメラ後進国だった日本でなぜかくも無数のカメラメーカーが誕生しカメラ大国になったのか。この疑問は本書を読んでも解けない。著者小倉先生は2000年10月に逝去。本書はその一年後の出版。この10年間でデジカメブームは去り,ひとはスマホで写真を撮るようになった。小倉先生が生きていたら現状をどう評価するだろうか。2019/01/20

ひろただでござる

1
夢と技術を追い求めた技術者たち。もう無くなってしまった懐かしいカメラメーカー……フルムの匂い、定着液の匂いやフェロをかけて乾燥するときの音…クーラーなんかなかった時代の暗室…臭いし暑かったなぁ…。写真を撮ることにすごい夢があった時代のカメラ。いや、ほんまは自分が欲しい使いたいカメラやレンズを作りたかっただけなのでは…と思ってしまう。2014/10/30

mustang

1
取材と知識がすごい。戦後の日本の技術者ってすごい。2009/04/22

いちはじめ

1
いきなり「大和・武蔵の巨大測距儀」なんて話が出てくる。つい忘れがちだが、カメラって軍事目的でも重要な製品なんだよな。いろいろ興味深い話題が多く、楽しめた2001/09/13

無謀庵@Reader

0
旭光学工業のクイックリターンミラーについてネットで検索してたら、詳しく書かれてると紹介されていて入手。戦後すぐ、文字通り焼け跡の中から国産の精密機械を作り出してきた人たちの歴史が数々語られ、読んで面白い話ばかり。2022/04/10

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