朝日選書<br> 貨幣の誕生―皇朝銭の博物誌

朝日選書
貨幣の誕生―皇朝銭の博物誌

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022596918
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C0333

内容説明

日本人にとって、貨幣とは何だったのか。貨幣経済の展開以前の社会にあって当時の先端技術を駆使した美しい金属の板は、通貨としてではなくまじないの道具・縁起物として珍重された。

目次

1 東の貨幣、西の貨幣(貨幣はなぜ、金属製なのか;西欧型貨幣;東洋型貨幣 ほか)
2 皇朝十二銭(謎の多い貨幣―和同開珎;和同開珎をめぐる国際情勢;貨幣の経済的用法 ほか)
3 古代人と貨幣―貨幣の古代的機能と用法(銅貨の場合;銀貨鋳造の顛末;開基勝宝の復活 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
データの多い良書。中国は現在でこそ金が出るが、長らく産出しなかった。しかし産銅量は圧倒であり青銅を貨幣に採用した。二十世紀に入るまで銅貨は本位貨幣として流通し続けていた。更に「古代中国にあって、農機具は誰もが欲するもので…交換媒介の手段として機能していた…日本の古代律令政府が高級官僚のみに、給与の一部として鉄製の鋤を支給している…同じ農機具であっても、日本では貸付元本として、中国では交換手段として活用された」古代欧州では銀が金より希少であり「沈黙は金の価値よりないが、雄弁は銀の価値がある」と言われたという2021/11/21

がっち

2
主に皇朝十二銭、特に日本最初の流通通貨とされる和同開珎についての考察、また貨幣の東西の違いなどがこの本の内容である。何故日本が急いで貨幣を作らなければいけなかったのか、和同開珎にはなぜ穴が開いていたのかなど、日本史をなぞってやっただけの人間にはわからないことが分かるようになる。C2010/11/20

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