内容説明
ギリシア・ローマから「イスラームの内海」へ―。分断された枠組みをこえる地中海世界、はじめての通史。
目次
1 紀元前から15世紀まで(エーゲ海の海洋文明;ポリス国家群の活躍;「アテネ帝国」とローマ帝国;「ローマの平和」の恩恵;衰えゆく大帝国;東西ローマの分裂と再統一;イスラーム勢力の進出;教皇権の強化と十字軍;イタリア都市の発展;教皇権の衰微;内海から大海へ)
2 16世紀から20世紀まで(地中海世界の枠組み;二つの海戦;魂のレコンキスタ;スエズ運河;20世紀の地中海)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょあん
2
地中海世界の通史。2部構成で1部は中世末まで、2部は近世以降。1部は東地中海については中世以降は西アジアの巻に譲っている。ビザンツも東ヨーロッパの巻に譲っている。そのためほぼ、イタリアとイベリアの歴史になってしまっている。結果として地中海史の断片といった印象。記述は教科書的。2部はプレヴェーサ、レパント両海戦、ナポレオンのエジプト遠征、スエズ運河の建設、第二次大戦後のスエズ運河国有化をめぐる情勢など、地中海での歴史的事件を軸に話が進行する。記述が親しみやすい。2023/02/16
総代
0
古代から1990年代までの地中海地域の歴史を俯瞰する。2011/06/04