岩波新書
日本の英語教育

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309437
  • NDC分類 830.7
  • Cコード C0282

内容説明

世界を覆う「英語の時代」の波に乗り遅れまいと、文科省主導の「英語が使える日本人」を目ざした英語教育改革が進んでいる。だが、「平易な会話」の重視や小学校への英語導入といった施策は、現実的な展望に基づいた「政策」の名に値するものなのだろうか。明治以来の日本人の英語・言語観に照らして、英語教育の根幹を問い直す。

目次

序章 転換期を迎えた英語教育
第1章 英語時代の到来
第2章 日本に言語政策はあったのか
第3章 英語と義務教育
第4章 英語教育の構造
終章 英語帝国のかなた

著者等紹介

山田雄一郎[ヤマダユウイチロウ]
1945年広島県生まれ。1973年広島大学大学院修士課程修了。シドニー大学、レディング大学で外国語教育学を学ぶ。専攻、言語政策、英語教育。広島修道大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

62
本書は英語教育の歴史を語る内容ではなく、歴史を追いかけるのではなく歴史的視点を活用し、英語教育を大きな時間の流れの中で捉える内容。/・「言語と国力」英語は軍事力と経済力の両方を味方につけた。その規模は桁外れ、英語を支える勢力は、すでに国家をレベルを超えている。多くの言語が国家とその周辺に支持を仰いでいるのに対し、英語を支える勢力は全世界に広がっている。今英語は国際語と言われ呼ばれており、イギリスやアメリカをはじめとする英語国は、英語普及のスクラムを組んでいる。2019/10/22

春色

5
2005年に出版されたもので、2020年スタートの小3・4年生の外国語活動、小5・6年生の教科化はまだ形のない頃に書かれた言語政策としての英語について書かれた本です。筆者は「『英語が使える日本人』育成のための戦略構想」などについて、どのような日本人を育てたいのか?という理念が欠けているために曖昧さがあると批判する。内容は古いものもあるが、英語教育に携わる者として大局を観る視点の必要性を理解できる1冊でした。2020/12/06

本命@ふまにたす

3
日本の英語教育について主に「どうあるべきか」という観点から論じる。やや古い本だが、歴史的文脈なども意識したマクロな議論から得られるものは多そう。2022/10/07

RmB

2
この本でふれている「会社に英語がやってきた」という番組をみました。そのなかで「日産はどこで車を売ってるのかというと、世界中で売ってるんですよね。」という言葉が今でも忘れられません。2013/10/16

D南

1
レポート製作のために読んだ。 今まさに教育を受けている身からしたら、これを読んでから授業を斜に構えて見てしまいそうで複雑。2011/12/31

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