岩波新書<br> 中世神話

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岩波新書
中世神話

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p
  • 商品コード 9784004305934
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0214

出版社内容情報

中世に日本神話が創造されていた.中世の神道書には,記紀神話とは別の神話的世界がある.「国生み」「天孫降臨」などの物語が,未知の神々をキャスティングしてどのように変奏されたのか.中世びとが構想した神話空間への誘い.

内容説明

伊勢神宮外宮に祀られる豊受大神。イザナギ・イザナミが国生みで使った天の瓊矛。この記紀神話に登場しない神と国生みの呪具を主人公にして、「天地開闢」「国生み」「天孫降臨」の物語が中世的変容を遂げる!中世神話創造の謎を解くスリリングな文献探究。

目次

序章 中世神話への招待
第1章 屹立する水の神(中世の開闢神話;御饌の神から開闢神へ;水徳の神=豊受大神の成立)
第2章 天の瓊矛と葦の葉(大日如来の印文神話;天の瓊矛のシンボリズム;葦の老王の物語;地主の神と今来の神)
第3章 降臨する杵の王(稲の王から杵の王へ;天の瓊矛とその行方;猿田彦大神と大田命)
終章 伝世されなかった神器

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
神仏習合や豊受大神、天の逆矛…中世の射干玉の闇の中から、その独特な神話を蘇らせた一冊。解説されているのは主に伊勢神道であるが、これが門外漢の自分にとってもとても面白く読める。読んでいて中世神道は天地開闢や国生み、天孫降臨の神話の語り直しといったイメージで捉えられたのだが、外宮において豊受大神が天之御中主神へと同一視された過程や天之瓊矛伝承と神仏習合、瓊瓊杵尊がいかにして杵の神となったのか等、中世人のコスモロジーがダイナミックに描かれている。独特の思惟が垣間見れて興味を惹かれない箇所は無い一冊でした。2020/10/26

syaori

52
中世神話とは、仏法の広まりで「そのままの様態では」「信仰的要請に応えられ」なくなった日本古来の神々を、本地垂迹説を旗印に習合し刷新しようとする日本中世思想の一大潮流。そんな、時代の要請に添って『古事記』や『日本書紀』の神話を再創造していった中世びとの思惟を、本書は中世神道界に生成した神話の記紀からの変容・懸隔を見てゆくことで示してゆきます。泥濘の生暖かさをもった記紀神話から、温度のないつるりとした中世神話への変容はとても興味深く、その変貌の過程から中世という時代の思考や要請の一端を窺えたように思います。2021/05/26

23
古事記日本書紀をもとに、政治的思惑が絡み、魔改造された二次創作である中世神話。まあ、でも考えてみれば古事記や日本書紀自体も奈良期の政治的思惑が絡んで創作された部分が大きいだろうからなあ…。時代が進めば進むほど、人の世界が広がるからか猿田彦や牛頭天王等のキャラがぶっこまれてくるあたり、グインサーガの末期やスピンオフまみれとなっていくあれこれの創作物を思い出したり。人には物語が、神が必要なのだなあと思った。北畠親房が拘った天の瓊矛についても詳しいので、FGOちゃんが好きな方も楽しめるのでは。2019/06/01

壱萬弐仟縁

12
鶴見和子先生も取り上げていた、曼荼羅の世界観には一目置かれるものだと思う。花祭の奥三河の事例(135頁)。東栄町の、てーほへ、てーほへ・・・というのは見に行ったことがある。翁語りなどの内容までは疎い。北畠親房『神皇正統記』と、慈円『愚管抄』は中世代表の史論。2013/08/11

∃.狂茶党

11
新書ということは、初心者に向けてのものなのだろうが、内容はギチギチに詰まっており、固有名詞と、おおよその来歴などしっかり把握してないと、情報量に押し流されそうなほど。 中世、神仏混淆の日本神話は、非常にダイナミックなもので、おそらくは記紀が編まれた頃にはその萌芽はあったのでしょうが、面白いし、国家の枠を超えた想像力を感じる。 神話としての歴史は浅いのかもしれないが、両部神道など、こっちの方が国家神道などよりずっと面白い。 正直知識不足により、感想など書けるはずもないのだが、この本は刺激的。 2022/09/08

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