出版社内容情報
水田稲作の発祥・伝播について,いまなにがわかっているのか.古代植生を分析するプラント・オパール法を開発した著者は,その方法を駆使して弥生農耕を復原し,縄文農耕の可能性を論じ,さらに世界最古と目される中国・長江デルタの水田址の発見経過を語る.確かな情報が提示されるなかに,農学者としての熱い思いが伝わってくる.
内容説明
水田稲作の発祥・伝播について、いまなにがわかっているか。著者は新しい分析方法=プラント・オパール法をわかりやすく解説し、その方法を軸に、弥生農耕の復元に挑み、縄文農耕の可能性を論じ、さらに世界最古と目される中国・長江デルタの水田址の発見経過を語る。
目次
1 プラント・オパール分析法とは
2 弥生時代の水田稲作
3 焼畑の里を訪ねる
4 縄文農耕の可能性
5 稲作の発祥地を求めて―中国・長江デルタの発掘調査
むすび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
北山央晃
5
未知の分野の書物を読む楽しさのひとつとして、意外な知識を得ることがある。稲科の植物にはガラス質の細胞が含まれているそうだ。だからススキの穂で手を傷つけたりすることがある。知らなかった。このガラス質細胞が土壌の中に残留することを利用して稲作の起源を調べる。稲作の起源はまた文化伝来のルート解明のひとつの要素でもあろう。そう思うとこの著作もワクワクして読めた。2016/10/26
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
3
除籍本。1998年刊。著者は農学者。 1 プラント・オパール分析法とは 作物起源地を推定する方法として、新しい方法がプラント・オパール分析法。珪酸体というイネ科植物の特殊な細胞はガラス質で腐敗せずに残る。これからイネ科の種や属が分かるようになった。 2 弥生時代の水田稲作 考古学との共同研究。著者は考古学の事を知らなかった故の失敗談。登呂遺跡はその規模が巨大で、機械化がなされていない時代とは思えない位巨大だった。その為にもっと小型の水田址を見逃した。→2026/04/03
kiji
1
農学部のイネ科植物研究から考古学、史学と連携し、縄文、弥生、さらに大陸の古代文明への歴史考証へとつながるところが面白いです。研究分野の横断的なつながりの重要性を感じました。10年以上前の本なので、現在この分野の研究がどこまで進んでいるのか興味があります2012/06/19
R10
0
「野生イネへの旅」「稲のきた道」に続き(私の中での)イネ3部作の最終巻。「稲のきた道」の中で紹介されていた『プラント・オパール分析法』を用いた考古資料からの水田稲作の発祥と伝播を探る研究者の話。第1章で紹介されていた、標本集めの過程で平田正一先生に助けられた話がとても印象に残っている。研究に使うために集めたものとは言えども、標本にはさみを入れることに躊躇する人も多いのではないか。やはり標本は使ってなんぼであって、完品を求めるマニア的なコレクションとは違うのだ。2016/03/21
マロソ
0
52012/09/07
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