岩波新書<br> 燃える中南米―特派員報告

岩波新書
燃える中南米―特派員報告

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 17X11cm
  • 商品コード 9784004300236
  • NDC分類 302.55

出版社内容情報

内戦の続くニカラグア,エルサルバドル.戒厳令のくり返されるチリ.そして貧困,インフレと累積債務に悩む国々.だが他方,今日の中南米は,相次いで軍政から民政への転換を果しており,カーニバルやサッカーに熱狂する民衆は,陽気でしたたかだ.戦場,スラムから教会,タンゴ酒場まで,各地を三年間駆けめぐった記者がその光と影を伝える.

内容説明

内戦の続くニカラグア、エルサルバドル。戒厳令のくり返されるチリ。そして貧困、インフレと累積債務に悩む国々。だが、他方、今日の中南米は、相次いで軍政から民政への転換を果しており、カーニバルやサッカーに熱狂する民衆は、陽気でしたたかだ。戦場、スラムから教会、タンゴ酒場まで、各地を3年間駆けめぐった記者がその光と影を伝える。

目次

第1章 革命と内戦―ニカラグア、エルサルバドルの素顔
第2章 軍政との訣別―ブラジルで、アルゼンチンで
第3章 戒厳令下の抵抗―チリは、いま
第4章 出口なき?経済―インフレ、不平等、累積債務
第5章 たたかう聖職者たち―「解放の神学」と民衆
第6章 したたかで陽気な人々―地震、サッカー、そして

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本匠

8
少し前の本。内戦の嵐が吹き荒れる中南米。 独裁政治と軍政から民主化の道を歩もうとするが、様々な壁に阻まれる。 教育、貧困、アメリカ合衆国、地震。 国の基盤が弱いと様々な要因に揺すぶられる。 国を変革させるのに必要なのは、寛容であったり、教養であったり、勇気であったり様々なのだろうと思うけれど、想像力は確かに必要不可欠なんだろうな。それは日本でも同じ。 さて、現在はどうなのか。同じ視点で書いた本は無いだろうか。何が変わり、何が変わっていないのか。どんな本があるのかはわからないけれど読んでみたい。2016/11/20

印度 洋一郎

5
80年代半ば頃の中南米を取材し、支配者アメリカとその支配構造を支える軍や支配層への、澎湃と湧き上がる民衆の抵抗の現場を追う。親米政権を打倒し、アメリカと対決するニカラグア。支配体制打破の内戦中のエルサルバドル。軍政から脱したブラジルとアルゼンチンと、軍政の続くチリとの対比。そして、左翼思想に傾倒したカトリック、いわゆる「解放の神学」の聖職者達。著者はこの中南米の姿を「人間本来の姿」と称賛していた。それから約40年経った今、中南米はこの時と相変わらずに見えるが、変化にはもっと長いスパンが必要なのか。2022/03/01

takuya

0
星5つ 中南米の歴史はクーデターの歴史。米国はパナマの米陸軍アメリカ学校で主要17カ国の精鋭を訓練。アルゼンチンの汚い戦争の83年アルフォンシン大統領に民主化。外資導入のブラジルモデル。ヨハネパウロ2世の解放の神学への介入攻撃から軟化へ。ニカラグア(79年革命成功。独裁ソモサ政権倒れ左翼サンディニスタ政権に。レーガン政権によりマルクス主義政権の一党独裁というプロパガンダ。政府反対勢力コントラを米国が支持。隣国ホンジュラス首都に司令部を置き実施。必然的にオルテガ大統領はソ連に接近)エルサルバドル(死の部隊2013/06/20

0
Y-202008/05/27

カネコ

0
2008/08/24

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