出版社内容情報
一八三一年から五年間,イギリス海軍の測量船ビーグル号に同乗した若き日のダーウィン(一八〇九‐八二)が南アメリカ大陸沿岸や南太平洋諸島をめぐって各地の地質や動植物をつぶさに観察した日記体の調査記録.巨大な陸産のカメなど特異な動植物で知られるガラパゴス諸島での知見がダーウィンに進化論の着想をあたえたといわれる.
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
27
奥付前の頁に、マゼラン海峡附近略図があり、地名が結構詳細に書かれている。いくつも島や岬があることがわかる。はげわしのスケッチが19頁に出てきて、異国なイメージも湧く。1834年5月16日は天候大荒れで寒かったという。霙まじりの暴風雨(25頁)。49頁のフェゴ島土人は衣服も充分でないようだ。寒いのに。土人のうちには、交易について、十分な観念を持っていることを示した者もいたとのこと(84頁)。19Cの植民地帝国主義時代で、ダーウィンがいかに現地人と接したか。垣間見られる。2021/05/05
まふ
5
中巻で俄然面白くなる。フエゴの土人はいわゆる南米のインディオよりもはるかに未開の連中であり、しかも地球上でもっとも寒冷の地にほとんど裸の生活をしていた。ダーウィンは彼らがモンゴル起源の人種であることがわかる以前の時代に訪れたようだ。また、チリの大地震の記述は素晴らしい。地震と津波との関係など1830年代には彼のような理解者がいたことが驚きである。さらに、英国人とスペイン系人とのまじめさ勤勉さと怠け者性との比較。英国人が南米を開拓していたら素晴らしい都市、文化が切り開かれていたであろう、との感想、同感だ2020/08/08
ホレイシア
4
でも大変真面目な生徒だったので、わざわざ買って読み通しましたよ。2008/01/06
2兵
3
ティエルデゴ島、バルパライソといった南米大陸の島々に暮らす人々や動植物の記録を中心とする巻。読んでいて意外だったのが、ダーウィンって地質学者としての面が結構強いのね…花崗岩、石灰岩など、イメージしながら読んでいくのが少し大変でした。現地住民の重労働と貧困生活の実態、地震について、古代の貝殻の化石についての調査報告など、非常に情熱的かつ細かく述べられているので、読んでいて飽きないし、楽しいこと…!さて、次巻はいよいよ最も有名なガラパゴス諸島へ到達。どうする?どうなる!?楽しみです。2017/12/14
へたれのけい
2
実はヴォクトの「宇宙船ビーグル号」が大好きです。こちら、本家のビーグル号には内紛や怪獣たちとの手に汗の大活劇は見られないようです。でも、この航海が人類史にでっけぇ影響をもたらしてるんですよね。2022/07/25
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