出版社内容情報
中国仏教の最初期450年間、約500人の高徳の僧の事績を集成した『高僧伝』。本冊には、竺道生など教理に精通した沙門(義解篇)、予言等の不思議な行状で知られる仏図澄その他の沙門(神異篇)の記録を収める。
内容説明
中国仏教の最初期四五〇年間、約五〇〇人の高徳の僧の事績を集成した『高僧伝』。本冊には、竺道生など教理に精通し中国仏教の基礎を固めた沙門(義解篇四、五)、および予言等の不思議な行状で知られる仏図澄その他の沙門(神異篇上・下)の記録を収める。
目次
巻第七(義解篇四)
巻第八(義解篇五)
巻第九(神異篇上)
巻第十(神異篇下)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umeko
15
神異篇に入ると、もはや人間ではないんじゃないかと思いながら楽しんだ。しかし、本文より注釈が難しいっ!2015/10/02
CCC
6
読み進めるほど面白くなってきたけれど、人物が多すぎて誰が誰だか。この時代に詳しくないこともあって、状況も上手く把握出来ない。断片的なエピソードだけが頭に入ってくる感じ。そんな中でたまに知ってる名前が出てくるとホッとしました。苻堅さんとか、権力者との関わりも密接だったんだなーという実感が湧きました。2014/12/12
isao_key
6
3巻で紹介される僧は、仏教僧というよりも道教の道士に近い人物が多い。予言をしたり、死んだはずが別の場所にいたり、分身したりと、常人ではできない事例が出てくる。僧柔も元気なようなのに、弟子たちに「わたしは出かけるぞ」と語り、敷物を敷いて礼拝をした後、忽然と卒した。耆域というインドから来た僧も不思議な力を持っていた。病気に罹り両足が麻痺して屈曲して起きて歩行できなかった者に、水と柳の枝を持ってこさせ、枝で水をかき回し、手を挙げて呪文を唱えること3回、両膝を手でさすって起こすと、立ち上がり歩けるようになった。2014/05/25
壱萬参仟縁
3
「仏法は謙虚で慎ましやかな態度でわが身を持し、誠実で敬虔なことを本来とする」(213ページ)。現代日本人の偽善者には閉口する。まるで真逆の人が多い経済人(ホモエコノミクス)、自己愛(ナルシスト)が増えたからである。自戒を込めてでもあるが。釈僧柔は代々逼塞した家庭で粗食に耐えつつ、堅固にひたむきに励み、どん底生活にも態度を改めることはなかった(223ページ)。智順の人柄は謙虚で慎み深く、容姿は神々しく、風格は厳かで引き締まり、振る舞いに落ち度なし(263ページ)。仏図澄も温雅、一貫した文章(339ページ)。2012/12/26
メルセ・ひすい
1
15-107 ★5 竺道生など教理に精通し中国仏教の基礎を固めた沙門(義解篇四、五)、及び予言等の不思議な行状で知られる仏図澄その他の沙門(神異篇上・下)の記録を収める。●巻第三 訳経篇下 宋の江陵の辛寺の釈法顕 宋の黄龍の釈曇無竭 宋の建康の龍光寺の仏駄什 宋の河西の浮陀跋魔 宋の京師の枳園寺の釈智厳 宋の六合山の釈宝雲 宋の京師の祇洹寺の求那跋魔 宋の京師の奉誠寺の僧迦跋魔 宋の上定林寺の曇魔蜜多 宋の京兆の釈智猛 宋の京師の道林寺の畺良耶舎 宋の京師の中興寺の求那跋陀羅 斉の建康の正観寺の求那毘地2011/12/14
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