出版社内容情報
マリアット（1792‐1848）はヴィクトリア朝前期の小説家，英国海軍での実体験を生かして多くの海洋小説，児童読み物を書いた．本書の主人公は単純な性格の男で家族のもて余し者，だが海軍に入るや馬鹿なこともしでかすが，たちまち男気ある有能な士官として頭角を現わし，ついには美女をめとる．マリアットの代表作．
感想・レビュー
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aiko
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実際に英国海軍で艦長を務めた作者が書いた元祖海洋小説。旧仮名の読みにくさはあるけれど、それを吹き飛ばす面白さ。 若きピーター少年が海軍生活に入って出会う様々な冒険や多彩な人物たち、ロマンスや陰謀も盛りだくさん。 出てくる人物皆キャラが立っており、作者の実体験と思われる各地の風景描写の美しさや巧みな操船の様子は読みごたえあり。 昔の作品なのでご都合主義的な所はあるけれど、ジュブナイル的展開が面白い。帆船小説ファンで未読の方はぜひ！2015/02/09
