内容説明
全三回、十年におよんだクックの航海を向こうにまわし、フランス海軍軍人ラペルーズは、ただ一度の航海でクックが残した太平洋の空白を埋めつくそうと企てる。この発見航海の意味と臨場感を伝えるべく精魂こめた彼の航海日誌の本邦初の全訳。
目次
ブレストでの艤装からサント・カテリーヌ島到着まで
サント・カテリーヌ島滞在と出発、コンセプシオンへの到着
コンセプシオン滞在から、復活祭島到着まで
復活祭島滞在
復活祭島出発からサンドイッチ諸島到着まで
サンドイッチ諸島出発から、フランセ湾での悲劇まで
フランセ湾とその住人たちについて
フランセ湾出帆からモントレイ到着まで
モントレイ到着
モントレイ報告補遺
モントレイ出発からマカオ到着まで
マカオの報告と出港、フィリピン到着まで
マニラ滞在
著者等紹介
佐藤淳二[サトウジュンジ]
1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。北海道大学助教授。18世紀フランス文学・思想、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yagian
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18世紀後半フランスの世界周遊を目指した探検隊の航海記。マゼラン海峡から太平洋に入り、イースター島、ハワイ諸島を経て、北米の太平洋岸を南下し、北カリフォルニアのスペイン植民地の拠点モントレーに滞在。太平洋を横断し、マカオ、マニラに入港(上巻ここまで)。200年前はあれほどアグレッシブだったスペイン人が、この時代は保守的で植民地の維持に汲々としているのが不思議。また、ラペルーズ隊の地質学者によるモントレー周辺の調査で金属のかけらも見つけられなかったことが、その後のゴールドラッシュを考えると皮肉である。2016/10/23
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