六ヶ所村の記録〈下〉

鎌田 慧【著】

岩波書店（1991/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 303p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784000025775
• NDC分類 212.1
• Cコード C0036

出版社内容情報

冷害凶作相次ぐ不毛の土地，下北半島六ヶ所村に次々とみまう開発の波，そして1984年には核燃料廃棄物処理場計画が……．一つの地域に展開する資本の収奪と農民の闘いを描く取材22年の渾身の大河ルポルタージュ．

内容説明

冷害・兇作相次ぐ不毛の土地下北半島六ヶ所村に次々と訪れた夢の工業地帯計画はすべて中央大企業の土地ころがしに終った。そして１９８４年、人類の生存に最も危険な核燃料廃棄物処理場建設計画がふってわいた…。一つの地域に展開する資本の収奪と農民の闘いを、２０年を費した取材をもとに描く、鎌田慧渾身の書下し大河ルポルタージュ。

目次

　国家石油備蓄基地
２　満州・弥栄（いやさか）村開拓団
３　核燃料サイクル基地
４　六ヶ所村・弥栄平の崩壊
５　泊のひとびと
６　「土地は売らない」
７　下北核半島への抵抗

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[owl&shepherd]

中央政府と東京資本による下北半島への投資を、北米における「インディアン」収奪と、日本の満蒙開拓になぞらえているのがショッキング。原発は新設できなくなっても、景気浮揚策として何かを持ってくる発想は変わっていないから。

2018/05/22