近代オスマン帝国における国家医療の誕生 - 湾岸都市イズミルの衛生と感染症

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近代オスマン帝国における国家医療の誕生 - 湾岸都市イズミルの衛生と感染症

  • ISBN:9784766430011

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内容説明

地方都市から大帝国を考察する新たな医療史研究

20世紀転換期、ヒト・モノの交流・流通が活発となるにつれ、コレラや感染症のパンデミックが世界を襲う。
大帝国オスマン帝国もまた、衛生・医療制度を改革する必要性に迫られていた。

帝国随一の湾岸都市であり、国際商業都市であったイズミルに着目。
大帝国がいかに「地方」から医療・衛生制度を近代化していったのか――。

多彩な新資料や図版をもとに、都市社会史の手法を用いて国家医療の形成を丹念に詳述する。

目次

序章 近代オスマン帝国と医療・衛生・地方社会
第1章 19世紀後半における地方医療・衛生行政の改革
第2章 清潔で近代的な都市へ
     ―近代イズミルにおける都市行政と公衆衛生
第3章 新たな医学知と衛生対策の変容
     ―20世紀転換期イズミルにおけるコレラ流行
第4章 地方における国家医療の代理人
     ―市行政医の職務
第5章 行政医の苦難と抵抗
     ―近代オスマン帝国における医療の専門職化
終章 地方から見えるもの
あとがき
図表出典一覧
参考文献

索引