内容説明
アメリカのゆくえを決める争点とはなにか?
経済的にも政治的にも分断が進み、政党や世代間の対立が激化しているアメリカ。
選挙や議会制度のしくみから、中間層の喪失と経済、政治不信、文化戦争、対外関係など、世界が注目するアメリカの課題を、10の論点からあぶりだす。
目次
序論 アメリカ政治の現在地
Part.1 二大政党政治の現状と課題
Part.2 アメリカの選挙政治
第1部 アメリカを悩ませる10の問題
第1章 アメリカはいったい誰のものか?――アメリカにおけるアイデンティティ政治
第2章 なぜ人々は政府を信用しないのか?
第3章 なぜアメリカは分断しているのか?
第4章 今でもやはり「経済が重要!」なのか?
第5章 中絶と同性婚がアメリカを揺るがす?――宗教とジェンダー
第6章 世代論の罠――「ジェネレーションZ」とその特質
第7章 選挙戦はどう戦われるのか?――キャンペーン戦略の変遷
第8章 貿易政策と労働者をめぐる「外交の内政化」
第9章 アメリカが築き上げてきたこれまでの国際秩序
第10章 岐路に立つリーダーとしてのアメリカ
第2部 アメリカはどこに向かっているのか?(鼎談)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Inzaghico (Etsuko Oshita)
9
かつて、アメリカは左右どちらかに振れても真ん中に戻ってくるという安心感があったが、それはとうに期待できない事実がいやというほど突きつけられる。共和党も民主党も欠点やボロが次々と露呈して、消去法で票を入れるということになる。そして部外者の我々は、その消去法の選挙をじっと見守るしかない。 第2部の鼎談は、西山先生がファシリテーターで、前嶋さん、渡辺先生が自由闊達に意見を述べている。渡辺先生が披露した2008年の大統領予備選のバイデンのアイオワでのとんちんかんな行動に苦笑した。2024/10/24
Oki
1
アメリカのくさび型争点(wedge issue)である、妊娠中絶、同性婚、銃規制、移民、政教分離、地球温暖化....は日本では、ほとんど問題にならないが、日本でのwedge issueとは一体、何だろう?2025/05/01
hata2
1
第2部の鼎談が面白くて、そのために第1部の論点整理があるかのよう。大統領選以前に鼎談が行われているが、カマラ・ハリス問題も語られている。バイデン政権がサンダースの政策を代弁したラジコン政権という指摘にはなるほどと思った。2024/12/14
ゼロ投資大学
0
アメリカは共和党と民主党を中心とした二大政党制の民主主義国家である。白人と黒人の人種間の問題や、人工妊娠中絶など宗教観も含めた多くの問題を抱えている。近年では政党間の対立が先鋭化している。2024/12/01
-
- 電子書籍
- 金色の文字使い ―勇者四人に巻き込まれ…