地域医療の経済学 - 医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果

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地域医療の経済学 - 医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果

  • ISBN:9784766429589

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内容説明

世界の最先端を走っているようで実は不備が目立つ日本の医療体制。人々が安心して暮らしていくためにはどんな情報やサービスが必要かを、地域医療の視点から丁寧に解説。診療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、国際比較を交え斬新な切り口から検討する、新しい医療経済論。
・日本の地域医療が抱える課題はどこにあるのか。
・標準的な日本の町に暮らす地域住民が安心して生活できる医療サービス体制とは、どのようなものか。
・医療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、今日のわが国医療体制に必要な事項を各章のテーマに据えて複層的に考察する。
・著者が重点を置いて研究している、制度の国際比較の成果をふんだんに盛り込んだ記述が充実。
・医療経済学研究の第一線で活躍している井伊雅子・一橋大教授による待望の単著。

目次

第1章 東京という地域の医療
第2章 現代日本の地域医療――現状と課題
第3章 日本の医療の質――国・地域の概要と国際比較からみた評価
第4章 地域医療と医療費
第5章 日本の医療体制とヘルスリテラシー 
第6章 医療提供体制の国際比較
巻末資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hurosinki

1
地域医療の課題を解決するため、診療所におけるプライマリ・ケアの充実を提言している。 (地域医療の定義は明確ではない(2章1節)が、医療機関に来院した人の検査や治療のみならず、予防含め地域住民全体の健康増進を図る医療と解釈できる。英語でプライマリ・ケアと呼ぶのが適切という(p72)) また、医療機関の質評価や国際比較可能な費用統計の整備、予防を促す支払制度の見直しも提案している。2025/01/03

Go Extreme

1
東京という地域の医療: 医療提供体制 病床は足りているのか 医療ニーズの把握 医師は足りているのか 都民に聞いた必要な医療 現代日本の地域医療: 家庭医療科 質の高い研修制度 まずは政府の役割が重要 評価するためのデータ 日本の医療の質: 質とアウトカム指標 英国・成果払い制度 OECD・質のレビュー 地域医療と医療費: 医療費の相場 政府統計 国民医療費 薬剤費 高いのか安いのか 日本の医療体制・ヘルスリテラシー: 日本人とヘルスリテラシー 健康診断 過剰な検診・健診 医療提供体制の国際比較2024/09/04

takao

1
ふむ2024/08/05

Ryo Sogawa

0
専門的で難しいが、他国比較により日本の医療体制の特徴と課題がよくわかる。2025/03/11

はひへほ

0
地域医療、プライマリケアの論点整理に役立ちそうなので、軽く目を通した。日本の医療の質、費用、体制、リテラシーなどの観点から評価し、問題を分析している。プライマリケアの話を再度学びたくなったら、読みなおそうと思う。2024/08/21

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