内容説明
歴史は繰り返すのか――。
ポピュリズムは民主主義をどのように崩壊させていくのか。
また衰退した民主主義はどうすれば再生できるのか。
現代の難問を解く上で、歴史からのヒントを与える注目作。
世界の潮流は、ポピュリズムを背景にした権威主義体制や、大衆迎合的な政策によって大きく変動している。
戦間期(1920~30年代)、戦後から現在までの各国の動きを歴史的視点から探り、民主主義との関係をめぐって問題提起する。
目次
序 章 衰退する民主主義──歴史から考える民主主義とポピュリズム
第一部 戦間期ヨーロッパの教訓
第1章 戦間期ヨーロッパにおける民主政の崩壊とファシズム・権威主義の浸透
第2章 オランダの経験──戦間期民主主義における「三つの挑戦」
第3章 イギリスの経験──「議会主義への懐疑」と「自由放任の終焉」
第4章 オーストリアの経験──「非」ポピュリズム的なファシズム?
第5章 ドイツの経験──エルンスト・ルドルフ・フーバーと「ナチズム」
第二部 戦間期日本の教訓
第6章 戦間期日本の政党内閣──緊張・生命・国体
第7章 民主主義をめぐる帝国期日本の教訓──かつて日本でも民主的後退があった
第8章 なぜ戦前日本の民主化途上体制は崩壊したのか
第三部 現代における危機
第9章 ブレグジットにひそむ記憶と忘却──〈一九四〇年〉の呪縛?
第10章 ロシアのポピュリズム的個人支配体制──その成立と問題点
第11章 現代日本のポピュリズム──ノスタルジーとロマン主義
付 論 ポピュリズムを考える
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