アート・ローの事件簿 盗品・贋作と「芸術の本質」篇

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

アート・ローの事件簿 盗品・贋作と「芸術の本質」篇

  • 著者名:島田真琴【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 慶應義塾大学出版会(2023/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784766428834

ファイル: /

内容説明

これはアートといえるのか? 絵画の誘拐事件!? ダ・ヴィンチ「美しきフェロニエーレ」は二枚あった?
アートをめぐる裁判、犯罪、贋作事件の真相とは。
アートマーケットが盛況のいま、比例して美術品に関する裁判事件も増加している。ダ・ヴィンチ、エゴン・シーレ作品といった著名な絵画の真贋や盗品に関する事件など数々の裁判事件を紹介する。
美術品にまつわる事件の「面白さ」に加え、アート法の世界を楽しむことのできる1冊。

[収録事件]
●ホイッスラー「黒と金色のノクターン・落下する花火」事件/ ●ブランクーシ「空間の鳥」事件/ ●ビル・ヴィオラ、ダン・フレイヴィンのインスタレーション事件/ ●スターウォーズ、ストームトルーパー・ヘルメット事件/ ●フェルメール贋作事件/ ●ゴヤ「ウェリントン公爵」事件/ ●「アメンホテプ3世頭部像」事件/ ●エゴン・シーレ「ヴァリーの肖像」事件/ ●クロード・モネ「ヴェトゥイユの小麦畑」事件/ ●シャガール「家畜商人」事件/ ●エゴン・シーレ「トルソ」事件/ ●ウテワール「聖家族、聖エリザベスと聖ジョン」事件/ ●ダ・ヴィンチ「美しきフェロニエーレ」事件/ ●佐伯祐三未発表作品群事件/ ●エゴン・シーレ「父なる神の前に跪く若者」事件/ ●クストーディエフ「オダリスク」事件/ ●コンスタブル「ソールズベリー大聖堂」事件/ ●アングル「トルコ風呂のための習作」事件/ ●ガブリエレ・ミュンター作品事件/ ●ヴァン・ダイク「レノックス公ジェイムス・スチュアート」事件/ ●ギュスターヴ・モロー「ガニメデスの略奪」事件

目次

Ⅰ アートとは何か
事件01 ホイッスラー「黒と金色のノクターン・落下する花火」の経済的価値
事件02 ブランクーシ「空間の鳥」とアート?
事件03 ビル・ヴィオラ、ダン・フレイヴィンのインスタレーションは美術品か?
事件04 スターウォーズ、ストームトルーパーのヘルメットは彫刻か?

Ⅱ アート犯罪
事件05 フェルメール贋作の売渡しは犯罪にあたるのか?
事件06 身代金目的の絵画泥棒?
事件07 古代エジプト彫像「アメンホテプ3世頭部像」の輸入
事件08 エゴン・シーレ「ヴァリーの肖像」と国家盗品法の「盗品」
コラム パンテオン・マーブルはギリシャに返すべきか?

Ⅲ 盗品・略奪品は取り戻せるのか
事件09 クロード・モネ「ヴェトゥイユの小麦畑」は取り戻せるか?
事件10 紛失したシャガール「家畜商人」
事件11 エゴン・シーレ「左足を折って椅子に座る女(トルソ)」、「黒いエプロンの女」、「顔を隠す女」とナチスの略奪
事件12 ウテワール「聖家族、聖エリザベスと聖ジョン」と誠実な取引?

Ⅳ アートの真贋
事件13 二枚のダ・ヴィンチ「美しきフェロニエーレ」?
事件14 佐伯祐三の未発表作品群の真贋
事件15 エゴン・シーレ「父なる神の前に跪く若者」の『E』と『S』
事件16 クストーディエフ「オダリスク」は贋作か?
コラム 贋作版画の売却は詐欺罪ではない?

Ⅴ 贋作売買
事件17 コンスタブル「ソールズベリー大聖堂」(贋作)の売買代金は取り戻せるか?
事件18 美術愛好家が購入したアングル「トルコ風呂のための習作」(贋作)
事件19 美術専門商が購入したガブリエレ・ミュンター作品(贋作)
事件20 ヴァン・ダイク「レノックス公ジェイムス・スチュアート」は贋作だったのか?
事件21 日本で裁判になったギュスターヴ・モロー「ガニメデスの略奪」(贋作)
コラム ダミアン・ハーストの実験

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つーちゃん

12
もしあなたが買った絵が盗品だったら、悪いのは売主だよね。でも売主も盗品と気付かなかったら?その前の持ち主も破産等で連絡が取れなかったら?あなたは絵の返還義務はあるのか。お金は返ってくるのか。美術×法律から、「アートとは何か」を自分なりに考えさせてくれる良書。個人的に、最後のNFTアート取引にすごく興味を持った。デジタルアートの所有権の在り方ってなんだろう。時代に合わせた法体制が必須ね。2023/08/28

Accoco

2
アートとは何か?アート作品の関税が低い アート犯罪-メーヘレン画家のフェルメール贋作事件(ナチスを騙した)→映画もある、山田五郎も解説 盗品、略奪品は取り戻せるのか? 国によって異なる法律、元の持ち主保護気味、贋作をつかまされないように  アートの真贋 美術商ジョセフ・デュヴィーン(英)欧州没落貴族からニューヨークのニューリッチ達に美術品を売る仕事で成功、米を美術大国にした立役者、お抱えの美術史の権威バーナード・ベンソンによるお墨付きが無いものは買うべきでないと流布した。でもお金のためでない、男爵の称号2024/09/10

nobuharuobinata

0
盗品・贋作の売買に関する英米法の実務について分析するもの。美術品(真贋含め)を売買する際の注意事項とかあり面白い。2023/07/17

P-man

0
美術品取引と権利のドラマ篇に続いてこちらもおもしろかった!裁判所の判断における「芸術品」とは?贋作と知らずに売った人間の責任はどこまで?ナチスにより奪われた美術品が第三国に渡ったが取り戻せるか?などの訴訟がわかりやすく書かれています。頑張って探してもなかったくせに今さら所有権を主張するんじゃねえ!というのは厳しい気もするけど、法律的には「権利の上に眠るもの」と言うのですね、いやはや……2023/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21022997
  • ご注意事項

最近チェックした商品