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内容説明
?最後にこれは特に日本人に伝えたいことですが、過去30年も続いたデフレ経済によって、皆さんの脳はデフレに慣れ切っています。つまりデフレ的な発想では、これからのインフレ時代を乗り切ることができません。?(本書より)
今、時代が大きなパラダイムの転換点を迎えています。
相場の大局観は、経済指標で手に入れよう!
いま最も影響力のあるエコノミストによる、経済金融の教科書。
景気、金利、為替、株価、物価… 経済と金融のなぜ? がスッキリ!
物価や原材料の高騰、サプライチェーンの混乱、金利上昇をはじめ、現在の私たちを取り巻く経済と社会は大きな変化に見舞われ、近年にないほど先行きが不透明です。政治的対立や戦争が、金融相場のみならず「インフレ」という形で私たちの「日常」「暮らし」へと影響を及ぼしています。
現状を正確につかみ、未来を読む手がかりとなるのが「経済指標」です。シグナルを知ることで景気の変動に左右されることなく大切な資産を守り、着実に増やすことができます。 本書は、投資家や金融機関が参考にするオーソドックスな指標、指標を読む際に役立つ「複合指数」、景気を読むうえで指標となる企業などを解説する1冊です。投資家やグローバルビジネスに携わる人のみならず、これから経済を学びたい人を対象としていて、経済を読み解く羅針盤としての1冊となります。
【電子限定特典】
著者のエミン・ユルマズさんによるプレミアムトーク付。
ここでしか聴けない限定音声です。お楽しみに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
82
歴史的に見て、これまでの低インフレ・低金利が異常であったと認識し直して、これから来るインフレ時代に適合するために、相場の大局観を身につける指南書。世界経済を牽引する米国個人消費に関連する経済指標、世界の工場である中国の鉱工業生産を先行指標として景気を先読みし、各国のGDP、経済収支など遅行指標で経済状況を振り返る。その他、気にすべき項目は、金利と中央銀行の動向、景気に敏感な半導体関連企業とコモディティの原油相場。課題先進国である日本の特殊な動向は、数十年後の世界の姿として捉えておく必要あり。2024/04/15
ジョンノレン
54
長年続いた低成長デフレ期を潜り抜け、本邦もインフレ基調に漕ぎ出す中、世界経済動向を大局的に押さえ、投資判断にも役立つノウハウを伝授してくれる。これまで内外の経済指標について網羅的書かれた本は読んで来たが、この本では押さえるべき指標の優先順位や相関が極めて明確で、素人にはありがたい限り。基本は市場インパクト大な12の米国経済指標だが、これに加えて複合指数や主要国の指標にも展開する。後段は個別企業や業態の事例も具体的に示すほか、日本財政にも言及する。新NISAを期に投資に着手する方から中級者未満までお勧め。2024/01/28
R
48
自分のような初心者には大変ありがたい、基本のつまった本だと読めた。経済ニュースでよくでてくる、様々な経済指標がなんなのか、その動きがどういう意味なのかというのをかなりわかりやすく端的に説明していて、この内容全部暗記できたら、将来だいぶ安心ですなと思う内容だった。無論覚えられないんだが。指標の勉強としてよい教科書であるが、世の中がいかにインフレ指向にあって、しばらく続くであろうことが示されていて、本当にうかうかしている暇ないなと思わされるのだが、合ってるのかしらね。2023/09/02
鮫島英一
28
現在起きているインフレ時代の視点を採り入れながら、経済指標をわかりやすく解説している。新NISAやら高校での金融教育やらが行われる昨今に相応しい。数字が羅列するわけでもないので初心者には優しく、僕のような投資家が知識を見直すという意味でも分かりやすい良書だと思う。なにより良い点は暴落論やらトンデモ経済論を語らず、MMTのような物議を醸す主張にふれないこと。書籍も客商売なので面白いこと主張することで注目を集めようとするものだが、この作品はそういう流れに与していない点も高評価でした。2024/11/02
奈良 楓
22
【とても良かった】経済指標の基本を学びたいという人にはとても良書と思います。先行指標か遅行指標か、転換点を読むためかトレンドを読むためか、などどう使うものかも丁寧に記した本2023/10/08