内容説明
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「僕」と三人の数学ガールたちとの数学トークを通して中高生レベルの数学を楽しく学ぶシリーズの第10作目です。
本書のテーマは、「行列」です。
行列の知識は、数学を活用していくために必須です。たとえば、機械学習やディープラーニングを理解するとき、コンピュータを使って数式処理や数値計算を行うとき、ゲーム開発、画像処理、コンピュータグラフィクス、アートなどの多彩な分野を学ぶときなどに、行列の知識は欠かせません。
行列はまた、高校で学ぶ多くの分野を関連づけて学べる題材でもあります。複素数、ベクトル、三角関数、図形の面積に関わる幾何学、交換法則や結合法則といった代数学の法則などに行列は関わっています。
本書では、行列に関する用語や計算方法から始まり、行列の多彩な側面に触れながら行列の基礎知識を学んでいきます。高校の新課程では行列が消えてしまったため、大学に入れば必ず学ぶ線形代数の前準備としても本書は大きく役立つでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
64
この秘密ノート第10巻(11巻?)はまだ買えていないので図書館から借りてきて読んだ。ミルカさんが登場た辺りから脳内で演習するのが難しくペンと紙が必要となり進みが遅くなった。2019/03/14
えも
20
今回は行列。表題のとおり、行列とは本質的に何なのか、何を表し、何に使うものなのかに言及している▼こうしたアプローチがこのシリーズのいいところだよね▼でも息子が言っていたように、今回は 場面転換が少なくて、おおっ!っていう所が少なくて、ちょっと平板だったかな。2018/11/07
まえぞう
19
行列、特に2✕2の行列を中心に、数との類似性とか平面上の点や図形の変換を学びます。線形代数の基本ということですが、あまり具体例にこだわっていると、これをn✕nに一般化する時に躓きのもとになるかもしれません。2024/01/08
キリル
16
今回のテーマは行列。数が並ぶと何が始まるのか?計算練習が始まるのです。見たところ「数が集まったなにか」な行列を一応基礎からどのように活躍しているのかまで説明してくれてます。数と似ているようでちょっと違うところもある行列。積の計算とかややこしく感じるところもありますが、ベクトルを始めいろいろな分野と関わりがあって面白いなぁと思いました。線形変換はプログラミングで少し学んだことがありましたが、読んでみてあのときの行列が「変換というものを表していた」ということが分かりました。座標平面は偉大。2018/11/28
Nissy
12
最近、数学本ばかりですみません。私の時代は高校数学で行列をやっていましたが、今は高校数学の範囲ではないのですね。行列の演算方法、ベクトルや連立方程式等との関係が説明されています。30数年ぶりにケイリー・ハミルトンの定理を見て、少し懐かしかったです。2019/05/18