魔女と魔術師

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魔女と魔術師

  • ISBN:9784862042866

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内容説明

オーストラリアの魔女、ルーシー・キャベンディッシュの邦訳第四弾です。原題は『Witches&Wizards』(2016年刊)。古代ヨーロッパから現代にいたる魔術の世界の歴史を俯瞰しつつ、それぞれの時代に生きた魔女や魔術師の“人生”に迫ります。
魔術が新しい信仰と共存した時代の伝説の魔術師マーリンにはじまり、魔女狩り時代に死と隣り合わせの人生を生き抜いた天才魔術師ジョン・ディー、もっとも邪悪な魔術師と嫌悪されたアレイスター・クロウリー、迫害の時代から魔術復興の時代へと移る激動の時代を生きたドリーン・ヴァリアンテやジェラルド・ガードナー、ロザリーン・ノートンなど有名な魔女や魔術師だけでなく、ドイツやイギリス、アメリカなどで炎によって命を奪われた名もなき魔女たちも登場します。
著者、ルーシーは本書執筆の動機をこう綴っています。
「わたしたちと同様に悩み、葛藤し、その経験を生かして人生を謳歌し、世の中に変化をもたらす存在として力強く、たくましく生きた魔女や魔術師の真実を知ってほしい」
ファンタジーや伝説のなかに封じ込められてきた魔女や魔術師たちに光を当てたヒストリカル・ストーリー。著者ルーシー・キャベンディッシュの新境地を拓く一冊となるでしょう。

目次

はじめに ファンタジーの裏に潜む魔女と魔術師の真実
1章 魔女と神父が手をとりあって生きた時代
2章 古代ブリテンの叡智を今に伝える魔術師マーリン
3章“悪魔”に翻弄された独ヴェルツブルクの魔女たちの物語
4章 恐怖の時代を生き抜いた天才魔術師ジョン・ディー
5章 入植地ニューイングランドのカオスの中で 死をもって裁かれた魔女と“法の真実”
6章 世界でもっとも“邪悪な男” アレイスター・クロウリー
7章 現代によみがえる魔女と魔術師
ドリーン・ヴァリアンテ、ヘレン・ダンカン、ロザリーン・ノートンほか
〈付章〉 ウィール・オブ・ジ・イヤー(一年の時の歯車)を廻す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

7
「自然界の波動と調和するナチュラルウィッチ」という著者紹介が強い▲オカルト系のフェミニズムだ。指揮者のサー・ユージン・グーセンスはシドニー交響楽団に客演し、そこでシドニーにあるボヘミアンのメッカ、キングス・クロスにいた異教系アーチスト、ロザリーン・ノートンとLSDセックスする。愛人だわな、常識的には。にしても、グーセンスにそんな過去あったんかいな…▲20世紀ウィッチ史はなかなか貴重。つづけて、メモろう2017/11/12

MizIno

0
魔術(伝統的な信仰)とキリスト教の関係性を軸に、ブリテン伝道時代から現代の魔術復興までをたどる本。歴史的資料に基づいて書かれており、単純な宗教・思想の対立構造としてではなく、当時の環境的・社会的な背景を検証した内容となっている。章末にワークは記載されているが、各章の内容に沿ったものになっていて、スピリチュアル的思想に興味がなくても、純粋に魔術の歴史として読むことができる。ファンタジー作品の背後にある歴史を知るにも程良い内容だと思う。2021/08/31

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