内容説明
平安時代に活躍した大陰陽師・安倍晴明の末裔たち六家系が、1000年以上もその術や叡智を継承し、歴史の裏舞台で今もなお日本を支え守り続けているという。
その六家系のうちのひとつ、水の家系第27代の安倍成道氏が、自ら正統・陰陽師の知られざる歴史、過酷を極める修行、1080にもなる術の数々などについて、初めて語った一冊。
1000年以上という長きに渡り、陰陽師の血脈がいかにして継承されてきたのか? 陰陽師の修行とは、どのようなものなのか? そして、そもそも陰陽師とは、何者であるのか……?
繰り返される歴史の荒波を避けるように表舞台から姿を消し、極めて限られた人のみを守り支えてきた陰陽師の中にあって、その連絡先を公表し、一般の鑑定も受け付ける稀有な活動を行っている成道氏。先読みの術、結界、そして除霊など、水の家系が得意とする術の数々について、実際の体験談も含めて紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
霹靂火 雷公
1
某妖怪漫画で見たような27代目という名前に始まり、某シャーマンの王のような修行、梵字のような独特な文字、宗教ではない筈の陰陽道で「除霊」や輪廻転生など来世観を繰り広げる、異界を覗く窓たるべき眼鏡を「霊的な目隠し」と表現する一方で霊感が強いと「フロントガラス越しに見える」という齟齬、盛り塩を結界に使う、四神相応をY野女史に倣って陰陽道だとして説く、そして最も秘するべき式神の名前を公言する等々、極めつけは編者による「代々信じてきた『別の歴史』」発言。ジュブナイルとしては十分に楽しめました。2013/07/28
shunkichi
1
H図書館。やっぱ口伝だよなあ。重要なことは、本には書かれていない・書くことができない、というのがよい。けっこう世の中の真実は、昔読んだ半村良の世界なのかもね。2013/03/04