内容説明
歌舞伎町から永田町へ――新たな挑戦!!
2015年4月の統一地方選で全国的に大きな話題を集めたのが、
この年の2月に日本国籍を取得したばかりの元・中国人で、
「歌舞伎町案内人」として知られる著者・李小牧の新宿区議選出馬。
そこで彼が体験したのは「生まれて初めての民主主義」だった。
27年間、「在日中国人」として生きてきた著者が、
なぜ今、日本に帰化し、逆境の中で政治家をめざすのか。
これまで明かさなかった父の思い出から、悪化する中関係への苦言まで、
思いのすべてを語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
35
歌舞伎町の案内人から身をおこし、新宿区議を目指した元・中国人の李さん。選挙の顛末を描いたドキュメンタリー映画が面白かったので購入。文化革命に翻弄された父親、苦境にもめげない超ポジティブ思考、ニューズウィーク日本版に10年間も連載を持っていただけあって文章も達筆。投票率の低下を嘆く李さんに、私たち日本人がどれだけ民主主義の恩恵を受けているかを教えられました。ちなみに、上映後のトークショーでナマ李さんを初めて見ましたが、58歳とは思えぬスリムさでかっこよかったです笑。2018/12/10
makimakimasa
3
最近どんな活動してるのかなと、何気なく李小牧の近著を検索したら出てきた本。まさか日本人に帰化して、選挙に立候補/落選してたとは知らなかった(後見人:海江田万里)。前半は生い立ちと今までの経歴、後半は出馬への経緯と選挙戦の顛末。文革を巡るファミリーヒストリーは興味深く、来日前の営業マン時代の詳細も初めて知った。「日本の民主主義を中国に発信する」というポリシーは、確かに国益に繋がる面ありで賛同するが、本人の反省通り、新宿区民の有権者には伝わりにくいテーマだった。その誠実さと愛嬌を生かして再トライして欲しい。2016/02/14
まやま
0
ニューズウィーク誌の連載で氏のことを知り、著作のいくつかも読んだ。新宿区議選の様子はリアルタイムでは知らなかったが、まっとうな考え方を持って政治に向かう姿勢が感じられた。民主党の公認を得ることがプラスになったかどうか微妙だと思うが、政治的なバックボーンが無い人が入れる党が無い、今の自民党にはそういう一つを受け入れる土壌が無い、ということだろう。2015/12/02
ボニータアマウリ
0
常識を越えた行動力でしか成功はつかめないと実感しました。2019/05/27
727LOVE
0
映画「選挙に出たい」も観たので、より楽しく読むことが出来た。元・中国人から見た歌舞伎町、新宿、そして日本の民主主義。日本人が当たり前と思っていることが、当たり前ではない事に、改めて気づかせてくれた。2019/02/23