■「この地球では いつもどこかで朝がはじまっている」小学生だった私はこの朝リレーの詩を学んだとき、何か楽しくてワクワクするような、想像すると笑ってしまうような気持ちになった。この本はそんな幼い頃の思いを何倍も形で思い出させてくれる。“あさがくるっていうのは、あたりまえのようでいて、じつはすごくすてきなこと”素直にそう思える素敵な一冊です。 【黒田陽子・福井店】
宮田珠己/白水社 /\1,680(税込)
■ウルトラマンより でかい大仏、観音様が日本のあちこちにそびえている。しかも山奥ではなく普通の町なかである。人々は多くを語らず、ガイドブックにもあまり載っていない。今にも歩きだしそうな、ぬっとフロをのぞきそうな 彼(彼女)の目的は何か。人類に未来はあるのか!青空をバックにすがすがしい違和感をたたえる お茶目な彼らに会いに行こう。 【川口健人・新宿南店】
佐藤さん
マイケル・ルイス/ ランダムハウス講談社 /\1,680(税込)
■“オレ流”?“for the flag”?“勝ちたいんや”?違います。これからは“マネー・ボール”です。打率4割より出塁率5割の方が良い選手、打点はどうでも良い、盗塁上がりホームラン…データ野球を越えた超データ野球論。4番バッターを集めて白い目で見られる某球団のやり方もあながち間違っていないかも…。 【掛見 聡・本町店】■メジャーリ−グきっての貧乏球団アスレチックスがなぜ勝ち続け、毎年プレーオフに進むのか?その秘密はデータを徹底利用したGMビリー・ビーンの野球観にある。投手の評価基準は、勝利数でも防御率でもなく、与四死球数・奪三振数・被長打数の3つだけ、打者は打率や打点よりも出塁率がすべて、と言い放つ。そしてこのポリシーに合った(意外と他球団から有望視されていない)選手を揃え、少ない資金で常勝集団をつくりだす。日本のプロ野球運営問題についても考えさせられるタイムリーな一冊。 【森 弘光・梅田本店】
■クジラ並に巨大化したペンギン、島ほどもあるクラゲ、光合成する虫、一見荒唐無稽に見える動物達。しかし、これらは科学的な考証を元にした実現の可能性のある未来の生物なのです。CGを利用した奇麗な図のおかげで読書中もイメージが膨らみます。ページが進むたびに、登場する生物の不思議度もぐんぐん増えて行きます。さあ、あなたも驚異の世界を覗いてみませんか? 【山本真一郎・札幌本店】
酒井順子/講談社 /\1,470(税込)
■「女の負け犬…?ケンカ売ってるのか…?」売られたケンカは買うぞー!という心意気で読み始めたら大いに笑って大いに共感してしまった。人生色々、女も色々。「女の生き方」について熱く語り合いたくなる1冊です。 【渡辺祐子・渋谷店】■私ももうすぐ“負け犬”になってしまう。「うんうん」とうなづく点は数多くありました。でもオス(男)の“負け犬”もいるのには笑えました。 【森川裕子・福岡本店】
■もっさい兄さんたちのトホホな学生ライフ!「脳内妄想も度を越せば、ファンタジーになるのね」と、妙な感慨を抱かせるこの怪作。実はホントに日本ファンタジーノベル大賞を受賞しております。難しいリクツは抜きにして、流されるまま読んで下さい。なさけなくて、苛立たしくて、そのうち何だか笑えてきます。 【小出和代・新宿本店】■大学生の日常譚とも妄想譚ともつかない、暴走しまくりの青春小説です。主人公は、休学し、別れた彼女をつけ回す自意識過剰な京大生。誰もが覚えのある、青春時代の勘違いを自嘲的に描いていて失笑苦笑がとまりません。独特の文体も、はまればクセになること間違いなしです。一筋縄ではいかないけれど、一気読みできてしまう不思議な作品。 【今井麻夕美・新宿本店】
佐藤雅彦/ 紀伊國屋書店 /\1,575(税込)
■ページをめくる毎に子供の頃の記憶が蘇ります。何事にも夢中だったあの頃 読み終わったら清々しい気分になれます! 【上田寛治・ロフト名古屋店】
■テーブルの上の空論から広がっていく物語。雑誌のようで絵本のようで、雑誌でも絵本でもない本。無駄に思えることが無駄ではなかったり、愛しく思えたり。とても不思議な本です。たっぷり時間をかけて読むことをおススめします。 【小副川麻美・福岡本店】
橋本治 /集英社 /\693(税込)
■この本を今晩酒の肴に、ストレス解消しようとしたアナタ!”残念ながら”、これはそんな矮小な本ではありません。巷にあふれるビジネス自己啓発本でもありません。「会社に代表される日本の組織がおかしくなった」のは何故か?そして著者が問う「やせた現場」とは----?「それで日本はどうするのか。」???働く全ての皆様に、いや日本人全員に読んでいただきたい、\693(税込)でございます。 【早勢美貴・札幌本店】
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