内容説明
川に大量の油が流れ出た! 大打撃を受け怒り狂う漁師たちは、日本橋にある町年寄・樽屋の屋敷に押しかけた。まずは被害を抑えようと率先して走り回る三四郎だったが、今度は油問屋の蔵に火が放たれ──将軍にも謁見できる町人トップの権力と、影の集団・百眼(ひゃくまなこ)の情報網を駆使し、江戸の事件を未然に防ぐ三四郎シリーズ。ますます男前な第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimaki
4
第6弾。ちょっと久々に読んだのだが、三四郎ってこんなに強かったっけ?そして、佐内がかっこいい。4話のうち、鏡花水月が面白かった。現代にも十分教訓になるような話かな。環境破壊などは、法律だけでなく、企業やそれを利用する消費者の意識もとても重要。2013/04/25
あかんべ
4
性善説もいいけどひねくれ者のわたしにとって、ちょっと話がうますぎて嘘だ~と叫びたくなる。正義感が強く、柔術剣術に秀で、女にももてる完璧人間の樽屋三四郎には魅力なし。悪巧みの現場になぜか居る伊集院左内の方が、その不思議さに興味あり。2012/05/30
蕭白
4
ちょっと飽きがきてしまいました。剣を使った激しい闘いの場面があるわけではないので、ストーリーだけで引っ張るのは辛いかも。現代の問題を、この時代設定にあわせているせいか、ちょっと中途半端にも感じてしまいます。2012/04/24
鈴木みかん
3
どのストーリーもとてもおもしろかった。今回は貧しい人たちをどう救うかっていうところにフォーカスがあてられている。貧しい人たちを助けるだけでなく、どうしたら貧しさから脱出できるかというところまで考えて行動をしているところがいい。Policy to helpではなくて、Policy to solveを実践している。三四郎は本当にいいね!2012/10/06
おざぴょん
2
前から感じてはいたんだけど、作者が脚本家でもあるせいか、とても映像がイメージし易い。だからテレビ化とかしたらウケるんじゃないかしら?ただ、その反面ご都合主義的な部分も気になる。『え!?それでいいの?60分番組ならしょうがないよね。』てな感じ。さて、今回の内容的には『鏡花水月』が地元八王子の話なので、いつもより熱心に読んでしまった。でも、樵の名前が紋吉(もんきち)って…まさかファンm…じゃないですよね!?井川さん(笑)2012/09/25