内容説明
「私も若い頃は映画が好きでしてねえ」という。……これが挨拶みたいに、そうおっしゃる。私はそんな人たちのお顔を見つめてつくづくとうれしくなる。(略)老人になってまで映画が好きだなんて、ということが、たいへんに立派なことに、やっとそろそろ、今にいたってそうなってきていることを、私は世間の肌で知る。……そしてそのうえで「そうか、また映画を見ようかなあ」とそう思っていただけるようになったら、どんなに私はうれしいことか。(あとがきより)
目次
鬼才フェデリコ・フェリーニ
映画興行のうらおもて
ヒッチコック劇場
記録映画
映画の祭典アカデミー賞
ギャング映画
ハロー!バスター・キートン
映画のなかの食べ物
キャサリン・ヘプバーン
映画に出てくる動物たち
ビリー・ワイルダーはいたずら好き
日本映画の今昔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あなた
3
フェリーニの『81/2』をこんなにわかりやすく解説するひとがいるんだとおどろいちゃうけれど、淀川さんの口癖に、「なんかしらんけれど」というのがあるけれど、たぶん、淀川さんは「なんかしらん」ことがあっても、つきすすんで、つなげてゆくので、それでどんなむずかしい芸術映画も、見たきになるほど、わかりやすいんじゃないか。しゃべってるうちに監督も超えてしゃべってゆくという稀有なひと。2021/12/03
メルコ
2
40年以上前に出版された映画評論家淀川長治の映画コラム集。とにかく著者の独特な語り口が堪能できるのが魅力的。「キャサリン・ヘップバーン」の章のみ読むつもりだったが、すべて読んでしまった。最近は映画の知識はあっても、魅力的な語り口を持った評論家が少なくて寂しい。2017/10/12




