出版社内容情報
佐々木譲[ササキ ジョウ]
著・文・その他
内容説明
やり手の元商社マン・安積啓二郎は、兄に代わり、経営が傾き始めた実家のガラス工場の社長になった。当初は工場を売り払うつもりだった啓二郎だが、ガラス工芸作家の透子との出会いから、次第にガラスの魅力に目覚めてゆく。難問山積の工場再建に向け、彼が放つ起死回生の一手とは?ものづくりの現場に再起をかけ、悪戦苦闘する男の姿を描く長編企業小説。
著者等紹介
佐々木譲[ササキジョウ]
1950年、北海道生まれ。’79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。’90年『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、2010年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞。2017年には日本ミステリー文学大賞を受賞している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fondsaule
21
★★★☆☆ 兄の後を継いでガラス工場を再建する啓二郎。 ガラス工芸家の透子と関係を持つようになる。企業小説というより恋愛小説かも。佐々木譲さんなんだが…2022/02/19
カーンズ
9
初読み作家さん。企業の建て直しを掛けた取引、特に後半の駆け引きが鋭かった。 不倫関係のくだりは個人的偏見ですが、個人事業者でやり手の方はつきものなんかな(笑)2020/05/05
あつし@
9
ハヤカワ文庫版の「夜にその名を呼べば」と同様に埋もれた(?)秀作の復刻。警察小説はもちろんいいけど、この企業小説であり恋愛小説でもある本書もとてもよかった。ガラスを素材にしたものづくりにかけた企業再生と恋愛心理描写が絶妙。2018/08/24
キンセンカ
8
ハードなイメージの作家さんだがこんな物語もあったとは。 会社再建の話より、どちらかと言えばロマンス要素が強いかも。2018/05/25
MatsumotoShuji
7
バブルの悪夢も醒めきらない1998年、主人公がじり貧のガラス工場の社長を押し付けられるところから始まる。きっと、業績を立て直して、でもそのあとリーマンショックで大打撃をくらって、それでも不屈の闘志で立ち直る! みたいな話なんだろうなと思ったらいろいろ違ってた。一番想定外だったのは執筆時期。リーマンショックよりも前、池井戸潤が経済小説を書き始めるよりも前、猫も杓子も不倫小説を書いてた頃。池井戸潤よりも渡辺淳一に感じが近いのはそのせいだね。2018/05/13




