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二 十 七

鈴 木 ふ み

女 の 遺 言
── 「 わ た し 」 の 人 生 を 書 く
トップページ
鈴木ふみさんエッセイ―「わたし」にとっての女性解放運動とは。
鈴木ふみさんへのインタビュー
鈴木ふみさんが選んだ本
つながりが暴力を崩していく「他者(わたしでもあるひと)」の声を聴く周縁から歩き出す女の身体は女の人生女を取り巻く世界女性解放とはわたしのこと女性解放とは行動すること女の呼吸を取り戻すMOVIEどのように抵抗するのか?図書館ならではの本
じんぶんやバックナンバー

女性解放とはわたしのこと

レズビアンの歴史 レズビアンの歴史

リリアン・フェダマン【著】、富岡明美・原美奈子【訳】
筑摩書房(1996-11-25出版)
ISBN:4480857338

17歳から86歳までの186人のレズビアン人生を含みこんで、女同士の愛を分類せず、多様で新しい可能性として高く掲げる。著者は1950年代にレズビアンとして研究書『男の愛を超えて』を発表している。

82歳の日記 82歳の日記

メイ・サートン【著】、中村輝子【訳】
みすず書房(2004-08-10出版)
ISBN:4622070960

体調不良と死の予感と共に暮した、敏感でありのままの日記。1994年、日記を書き終えた1年後にこの世を去った。他に『独り居の日記』『今かくあれども』『総決算のとき』(以上みすず書房)など。

book アニー・ジョン

ジャメイカ・キンケイド【著】、風呂本惇子【訳】
学芸書林(1993-01-25出版)
ISBN:490564092X

イギリスから奴隷制度を持ち込まれた小さな島に育った著者の、「女の目」でみた母への凝視。読者にある少女時代の感性に響いてくる物語。あてになるのは直感である。続編に『ルーシー』(学芸書林)がある。

海からの贈りもの 海からの贈りもの

アン・モロウ・リンドバーグ【著】、落合恵子【訳】
立風書房(1994-11-10出版)
ISBN:4651930131

海辺の居場所、どれだけ少ないもので心地よく暮らすか、女に立ち返って孤独するための海辺。改めて翻訳するにあたって落合恵子さんは「前から気になっていたリンドバーグ夫人という表記ではなく、彼女自身のフルネームこそふさわしい」と書いている。続編が出ている。

灯台へ 灯台へ

ヴァージニア・ウルフ【作】、御輿哲也【訳】
岩波書店(2004-12-16出版)
ISBN:4003229118

遠くに燈台の見える避暑地で、定められた条件だらけの中で何かをくぐり抜けようとする女が登場する。定められたようには位置しない女、「母」を求めて常に動き回る心。他に『自分だけの部屋』『ダロウェイ夫人』など。とくに、男であり女であり400年を再生して生きる『オーランドー』(以上みすず書房)は、DVD「オルランド」(監督サリー・ポッター、アスミック販売)もある。

娘時代 娘時代

シモーヌ・ド・ボーヴォアール;朝吹登水子
紀伊國屋書店(1987-01出版)
ISBN:4314000171

日本でも1960年の初版以来、40刷を越えている本書は、母が、祖母が、姉が読んだかもしれない。時の深奥に捨て忘れられた幼女と少女であった自分を、ボーヴォワールが50歳になってよみがえらせた物語。強い励ましに満ちている。他に『第二の性』(新潮社)もぜひに。


女性解放とは行動すること

book 女から生まれる―アドリエンヌ・リッチ女性論

アドリエンヌ・リッチ【著】、高橋茅香子【訳】
晶文社(1990-02-25出版)
ISBN:4794921934

「父親たちの王国」を破る書、「制度化された母性」を崩す。他に『嘘、秘密、沈黙。―アドリエンヌ・リッチ女性論』『血、パン、詩。』(以上晶文社)があり、著者女性論の3部作。

いのちの女たちへ―とり乱しウーマン・リブ論 いのちの女たちへ―とり乱しウーマン・リブ論

田中美津【著】
パンドラ(2004-11-25出版)
ISBN:4768478239

リブとは何か、新左翼とリブ、出会いへの模索、ビラ「便所からの解放」も収録されている。1970年からリブをやめたことがない、この地の自生(じば)えの活動家、著者の最初の本。ウーマン・リブは輸入品ではない、女たちの土壌があれば、どこへでも伝わっていくものである。他に『かけがえのない、大したことのない私』(インパクト出版) 『美津と千鶴子のこんとんとんからり』(共著、木犀社)など。

book 資料 日本ウーマン・リブ史(1969〜1972)
資料 日本ウ−マン・リブ史 2(1972〜1975)
資料 日本ウ−マン・リブ史 3(1975〜1982)

溝口明代、佐伯洋子、三木草子【編】
松香堂書店(1992-11出版、1994-01出版、1995-09-17出版)
ISBN:4879749214、4879749338、4879749559

1970年代、おんな解放の様々な動きを当時のビラや写真をていねいに集めてまとめた貴重な資料満載。ページを開けると息吹が伝わってくる。リブ25周年に完成した「リブ史」である。

全共闘からリブへ―銃後史ノート戦後篇(8)1968.1〜1975.12 全共闘からリブへ―銃後史ノート戦後篇(8)1968.1〜1975.12

女たちの現在を問う会【編】
インパクト出版会(1996-07-25出版)
ISBN:4755400570

1968年、学園闘争のバリケードの中に解放区はあると女子学生も信じて参加したが、男性の既得権意識の壁はもろくはなかった。もはや男と共闘したくない女たちは、それぞれ様々な活動を出発させていった。「女の視点による<あの時代>の証言」の特集であり、この会の銃後史ノートの最終篇である。

book 1000 PeaceWomen Across the Globe : Ed. by the Association 1000 Women for the Nobel Peace Prize 2005 (A Kontrast Book) 2005. var. pag. w. num. photos. 20 cm HRD

ISBN:3039390392

ノーベル平和賞に値する世界各地の1000人の女たちを紹介。1000人の女たちで日本語訳に取り組もうではないかと呼びかけがされている。


女の呼吸を取り戻す

book 現代思想』特集・ジュディス・バトラー

青土社(2006-10出版)
ISBN:4791711556

触発する思想家としてのジュディス・バトラー。様々な書き手が「討議」「触発」「応答」「他者」などをテーマに四方八方から接近する。フェミニズムとアイデンティティの攪乱の書として『ジェンダー・トラブル』(ジュディス・バトラー著、青土社)がある。

女たちの絆 女たちの絆

ドゥルシラ・コーネル【著】、岡野八代・牟田和恵【訳】
みすず書房(2005-05-24出版)
ISBN:4622071428

女らしさの制限に縛られ、夢を見る空間をもちえなかった母の尊厳を尊重し、その証人となることで、はじめて、著者は母の死を悼むことができる。コーネル個人の道徳的実践への意思が刻まれている。他に『イマジナリーな領域』(御茶の水書房)があり、女性の生き方にとって「妊娠中絶」「ポルノグラフィ」「セクシュアル・ハラスメント」という課題から、「イマジナリーな領域への権利」を保障する意味を模索する。

Speculum of the Other Woman(PAP) Speculum of the Other Woman(PAP)

Luce Irigaray、Gillian C.Gill(TRN)
Cornell Univ Pr(Published 1985-05)
ISBN:0801493307

フランスで人工妊娠中絶の合法化を求める運動が盛り上がった1970年代に、男による女への支配の構造を深く分析し、これまでとは違う「女性的なもの」を提示した。著者の翻訳書には『ひとつではない女の性』(勁草書房)がある。


DVD

ウーマン・ラブ・ウーマン(DVD)(2006年10月31日迄期間限定) DVD「ウーマン・ラブ・ウーマン

ハピネット・ピクチャーズ

女と女の愛、その時代と人生。一軒の家がある。1961年、レズビアンは許されない。1972年、女性運動はレズビアンを歓迎しない。2000年、レズビアンは精子バンクで妊娠する。シャロン・ストーンの演技が傑作。ジェーン・アンダーソンは女性監督。

スリーウイメン(DVD) DVD「スリーウイメン

ポニーキャニオン

デミ・ムーアが呼びかけて妊娠中絶する女たちの苦悩を描いた。原題は「この壁が話せたら」。一軒の家がある。1952年、闇中絶をするしかない女(デミ・ムーア)。1974年、主婦(シシー・スペイセク)の中絶。1996年、女性医師(シェール)が中絶は女性の正義だという側に立つ。アメリカ合州国のブッシュの中絶禁止への道。そして、ニカラグァの中絶全面禁止決定という2006年に観ておくべきDVD。

book 「Let’s Love 香港」

アジアのレズビアン映画。孤独と秘密と夢を生きる3人のレズビアン、チャン、ニコール、ゼロ。わかる必要はない。でも、感じことはできるはず。あなた自身を彼女たちの中に見つけるかもしれない。出会えない時代を生きるのは、みな同じなのだから。


どのように抵抗するのか?

購読して、活動そのものを支援、底支えすることができる。活動の中から生まれる冊子やまとめは、研究や著作とは異なった息吹を伝えてくれる。活動に自分をつなげていくこと。考えるより、そのひとりになること。選んだミニコミを読んでください、参加してください。

[ ミニコミ ]
「女性の安全と健康のための支援教育センター通信」
女性の安全と健康のための支援教育センター…(性暴力根絶のための支援者用組織)
「れ組通信」 
れ組スタジオ・東京…(レズビアンの組織)
「女(わたし)のからだから」
SOSHIREN・女(わたし)のからだから…(優生思想、科学による生命操作に抵抗する組織)
「不妊レポート」「新不妊レポート」
フィレージの会(不妊当事者の会)
「女たちの21世紀」
アジア女性資料センター(ジェンダーの視点でアジアを、世界を知る)、1,200円


図書館ならではの本

『青鞜』『女人芸術』などは復刻版があり、当時の紙面が楽しめます。
『女エロス』(社会評論社)、『女性問題資料集成』(ドメス出版)も勧めたい。

出版社からは買えなくなった本として『花をもつ女』(ジュディ・シカゴ、パルコ出版)もすばらしい本です。

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