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哲学 |
【1】 | 100の思考実験 | |
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ジュリアン・バジーニ(著) 向井和美(訳)2012 B6判 405頁 本体1,800円+税 |
これは「読む」本ではありません。「考える」本です。 「列車の暴走で40人が死にそうなとき、5人だけ死ぬほうにレバーを切り替えられるとしたらどうするか」 NHK「ハーバード白熱教室」で取り上げられた「トロッコ問題」のように、古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を"考えるためのシミュレーション・ツール"として用いてきました。 身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、多岐にわたるテーマから選りすぐった簡単に"答え"の出ない、哲学・倫理学・論理学の100の難問があなたをぐらぐらと揺さぶります。 |
【2】 | 意志的なものと非意志的なもの〈1〉決意すること | |
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ポール・リクール(著) 滝浦静雄他(訳)1993 46判 354頁 本体3,689円+税 |
意志的なものと非意志的なもの〈2〉行動すること | ||
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ポール・リクール(著) 滝浦静雄他(訳)1993 46判 264頁 本体3,107円+税 |
意志的なものと非意志的なもの〈3〉同意すること | ||
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ポール・リクール(著) 滝浦静雄他(訳)1993 46判 300頁 本体3,398円+税 |
20世紀のフランスを代表する哲学者リクールの初期の重要著作。独自の現象学的方法によって人間の「意志」を純粋記述する試みをつうじ、「世界内存在」としての人間の本質構造に迫る。
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【3】 | 意味論序説 | |
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ルドルフ・カルナップ(著) 遠藤弘(訳)2003 A5判 260頁 本体2,800円+税 |
現代分析哲学に多大な影響を残した意味論研究三部作の第一巻。この書でカルナップは、真理の古典的な概念、とりわけ分析的真理の概念の明晰な解明を行ない、かつ様相論理や確率論に基礎を与えている。意味を持つとは、ある一定の規則に支配されることに等しいという主張にそって展開される形式的意味論の伝統の中で、基本書というべき地位を獲得している。
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【4】 | 論理学の形式化 | |
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ルドルフ・カルナップ(著) 竹尾治一郎(訳)2003 A5判 252頁 本体2,800円+税 |
意味論研究三部作の第二巻(第三巻は『意味と必然性』)。意味論の方法の論理学への応用、すなわち、論理学の形式化の可能性とそれがどの範囲まで及ぶかということ、またその完全な形式化が可能か否かということが問題とされる。また、表題作の他に「論理学と数学の基礎」が収められており、意味論・論理学・分析哲学等に関心のある読者には必読の書であろう。
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【5】 | 意味と必然性―意味論と様相論理学の研究 | |
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ルドルフ・カルナップ(著) 永井成男,内田種臣,桑野耕三(訳)1999 A5判 336頁 本体3,400円+税 |
現代の分析哲学と記号論理学の共通の方法的基礎は、パース、モリスそしてカルナップによって確立された理論的記号論である。本書は分析哲学の基礎をつくった、フレーゲ、ラッセル、クワイン等の方法を吟味し、可能世界意味論への展望を切り拓いた記念碑的著作である。カルナップ独自の方法だけでなく、意味論のあらゆる方法を学ぶためのテキストでもある。
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【6】 | カルナップ哲学論集 | |
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ルドルフ・カルナップ(著) 永井成男,内田種臣(編訳)2003 A5判 268頁 本体3,000円+税 |
「哲学的な問い」とはどのような問いか?「経験に基づく」とはどういうことか?「確からしさ」とは? このような、「根本的な問い」に対して答えつづけようとした論理実証主義の巨人カルナップ。その思想の全体像が概観できる論文集。
〈内容〉言語の論理的分析による形而上学の克服/科学の統一の論理的基礎づけ/帰納論理について/テスト可能性と意味/他
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【7】 | 哲学と精密科学 | |
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エルンスト・カッシーラー(著) 大庭健(訳)2003 46判 240頁 本体2,400円+税 |
晩年のカッシーラーが折にふれて公にした科学的エッセイを編んだもの。内容はすべて精密科学(近代科学)の成立にかんするもので、ガリレオ、デカルト、ニュートン、ライプニッツ等の思想を西欧精神史の中に丹念に位置づける作業を通じて、近代科学の本質、その成立事情を明らかにする。現在の科学の現状を考えるにつけ、いま一度、見直されるべき書であろう。
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【8】 | ハイデガーとの対決 | |
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カール・ヤスパース(著)ハンス・ザーナー(編) 渡邊二郎他(訳)1999 A5判 492頁 本体5,500円+税 |
ヤスパースとハイデガーの微妙な交友関係の続いた30年以上にもわたって、ヤスパースはハイデガーの思想と行動について、約300枚の紙片に多種多様の覚え書きを記していた。ハイデガーの死後2年、ヤスパースの死後10年にして公刊された〈幻の著作〉が本書である。この2人の哲学者の研究に必須であるばかりか、現代哲学史の貴重なドキュメントでもある。
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【9】 | ガダマーの世界―解釈学の射程 | |
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ジョージア・ウォーンキー(著) 佐々木一也(訳)2000 46判 352頁 本体3,400円+税 |
『真理と方法』(1960年)の刊行以来、ガダマーの哲学的解釈学は、社会科学、文学芸術批評、神学、法律学など幅広い分野で議論の的となってきた。本書は、ハーシュ、ハーバーマス、アーペル、ローティといった思想家たちとの論争に格別の関心を払いながら、彼の思想の全体像を浮き彫りにする。対話を重視するガダマー解釈学の醍醐味が伝わる格好の手引書である。
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【10】 | 人間学の探求 | |
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アルノルト・ゲーレン(編) 亀井裕,滝浦静雄他(訳)1999 46判 304頁 本体3,000円+税 |
形而上学的心身二元論をしりぞけ、生物学的考察を導入しながら、人間のすべての活動を〈行為〉と〈文化〉の概念によって根源的に把握しようとする著者の代表作。比較研究の成果をふまえた、人間の経験領野全体を展望する一貫した方法と幅広い自然科学的造詣に裏づけられて、従来の人間学にはみられない密度の高い内容をもつ。
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【11】 | 哲学と脳 | |
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J.Z.ヤング(著) 河内十郎,東條正城(訳)1992 46判 392頁 本体3,107円+税 |
高名な大脳生理学者による熱いメッセージ――「脳がなければ私は何者でもない。哲学者の諸氏よ、私たちがあなた方の脳について語りうることはほんの少しだが、どうかそれを利用していただきたい。」
発展著しい脳科学を踏まえ、脳科学と哲学・心理学の橋渡しを試みた、先駆的な意欲作!
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【12】 | ささやかながら、徳について | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル(著) 中村昇,小須田健,C.カンタン(訳)1999 46判 516頁 本体3,800円+税 |
「あらゆる徳は二つの悪徳のあいだの頂きである。勇敢さは臆病と蛮勇とのあいだに、衿持は卑屈と身勝手とのあいだに、温和さは怒りと無感情とのあいだに……」 本書は、礼儀正しさから愛にいたる18の徳をあげ、それらの調和のなかで「人間らしく生きようと努力すること」こそが徳であると説く。価値相対化の時代をよりよく生きるための指針の書。
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【13】 | 愛の哲学、孤独の哲学 | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル(著) 中村昇,小須田健,C.カンタン(訳)2000 46判 160頁 本体1,600円+税 |
既成の価値観が崩れ、複雑なシステムが世の中を支配する現代、誰もが哲学を求めている。なぜなら、哲学とは「生きることを主題とし、理性を手段とし、幸福を目標としていとなまれる」ものなのだから。一人一人が幸福を追求するとき、人それぞれの哲学の孤独な探求が始まる……〈生きるための哲学〉への誘いの書。
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【14】 | 哲学はこんなふうに | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル(著) 木田元,小須田健,C.カンタン(訳)2002 46判 264頁 本体2,000円+税 |
「哲学することをどうやって学ぶのか。みずから哲学することによってである」――よりよく生きるための哲学を提唱し、フランスで大人気の哲学者による入門書。道徳、政治、愛、死、認識、自由、神、無神論、芸術、時間、人間、叡智という12のテーマを選び、〈ぼく−君〉といった口調で呼びかけながら、力強くも華麗な文体で読者を哲学の道へといざなってゆく。
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【15】 | 幸福は絶望のうえに | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル(著) 木田元,小須田健,C.カンタン(訳)2004 46判 148頁 本体1,400円+税 |
哲学を魅力的に語り、私達の人生に意味あるものとして紹介してきた著者による待望の「幸福論」。一般に向けた講演録がもとになっているので、身近な具体例をあげながら、真に幸福になるための道筋を解き明かしていく。後半には聴衆との一問一答を収録。生き生きとした哲学談義が楽しめる。初心者にも読みやすい内容。
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【16】 | 資本主義に徳はあるか | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル (著) 小須田健,C.カンタン(訳)2006 46判 312頁 本体2,000円+税 |
「政治の時代」のあと、現代社会は「道徳の時代」とも呼ぶべき様相を呈している。経済活動にもモラルや倫理が求められているが、それは滑稽だと著者は言う。複雑さを増すばかりに見える資本主義社会を、「四つの秩序」という観点から明快に分析。経済と道徳という異なる秩序を混同せずに、市場や政治には委ねられない個々人の責任を担うよう読者に呼びかける。
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【17】 | 精神の自由ということ―神なき時代の哲学 | |
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アンドレ・コント=スポンヴィル(著) 小須田健,コリーヌ・カンタン(訳)2009 46判 296頁 本体2,000円+税 |
政治の時代から道徳の時代、そして精神の時代へ――。宗教の世俗化が世界的に蔓延し、一方で、原理主義的な宗教の信奉による争いもあとをたたない。自ら無神論者であることを選んだフランス哲学の旗手が、人びとが人生の意味を求めてさまざまに彷徨する時代に、神や宗教に倚ることなく、いかにして誠実に、そして自由に生きることが可能かを問いかける。
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【18】 | ソクラテスのカフェ | |
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マルク・ソーテ(著) 堀内ゆかり(訳)1996 46判 192頁 本体1,553円+税 |
「日常生活に役立たない哲学は意味がない」という著者が、パリのカフェで毎週日曜日、一般の人々と哲学ディスカッションの会を始めたのは、1992年のこと。以来、人は増え続け、今では毎会150人が集まるほか、同様の活動をするカフェはフランス国内で100に及ぶようになった。果たして哲学は本当に力を持ちうるのか? 現代社会での哲学者の冒険を生き生きと伝える。
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【19】 | ソクラテスのカフェ〈2〉 | |
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マルク・ソーテ(著) 堀内ゆかり(訳)1998 46判 304頁 本体2,200円+税 |
『ソクラテスのカフェ』の続編となる本書では、ガリレオからコペルニクス、マルクスなどを挙げながら思想史を問いなおす一方、現代をギリシャ時代の反復とみなし、おもな哲学者に再考を加えつつ、哲学の重要性を訴える。社会の困難を前にして、哲学にいったい何ができるのか? 1998年3月、急死した著者の遺作ともいうべき本。
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【20】 | ギリシア・ローマの奇人たち―風変わりな哲学入門 | |
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ロジェ=ポル・ドロワ,ジャン=フィリップ・ド・トナック(著) 中山元(訳)2003 46判 232頁 本体1,800円+税 |
ギリシア・ローマ時代、哲学とは生き方のスタイルそのものだった――ソクラテス、プラトンをはじめとする古代の賢者たちの、ユニークかつときには滑稽で奇妙な43のエピソードを紹介。生きざま・死にざまと一体となった、あまりに人間的な哲学本来の姿をいきいきと描きながら、そのつど読者に問いを投げかけて哲学の道へと誘う、風変わりで楽しい入門書。
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【21】 | 人間疎外論 | |
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清水正徳(著)1994 46判 202頁 本体1,748円+税 |
疎外現象の心理的・技術的拡散の底にひそむ本質を、存在論を基礎として原理的に解明しようという本書は、疎外論の原型を哲学的にたどりつつ、その形態をヘーゲルからマルクスにいたる過程で把握しようと試みる。特に著者は『経哲手稿』と『資本論』を中心として、自己疎外、労働の本質、宗教的疎外、類的疎外などの諸相を明確にし、疎外論の真髄に迫っている。
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