内容説明
言語哲学や心の哲学における思索とアリストテレス倫理学の研究における洞察、哲学史全般への幅広い学識をもとに、道徳的実在論の立場から自然主義の見地の弊害を批判。心と世界の関係について知覚経験だけでなく行為や価値といった哲学全般にわたって精緻に論じる。デイヴィドソンと並ぶ英米哲学の重鎮による最重要著作、ついに刊行。神崎繁渾身の訳者解説つき。
目次
序文
序論
講義
第一講義 概念と直観
第二講義 境界なき概念領域
第三講義 非概念的内容
第四講義 理性と自然
第五講義 行為・意味・自己
第六講義 理性的動物とその他の動物
後記
第一部 デイヴィドソンとその文脈
第二部 第三講義補遺
第三部 第五講義補遺
第四部 第六講義補遺
原注
訳注
解説──「概念的なもの(the conceptual)」の位置[神崎繁]
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
34
18
ある信念や判断の正当化を所与としての経験が与えてくれるとするには、そうした経験がそもそも「理由の空間」に属しているのでなければならないが、それは不可能である、というのがセラーズの経験論批判。「経験の法廷」が、思考の規範的な空間に対して、なんらかの制限を与えるものとして、かつそうした空間の外部から思考を正当化するものとして与えられると考えることはできない、このようなセラーズ(およびデイヴィドソン)の経験論批判に対して、著者は規範的文脈の外部に経験的所与を位置づける必要はまったくないと主張する。2017/12/07
記憶喪失した男
4
客観についての哲学。それほど評価しない。2016/03/05
田蛙澄
2
マクダウェルの認知が直に道徳的行為へと結びつくという道徳実在論的な考えに興味を持ったので読んでみた。初めのうちは何を言っているのだかさっぱり分からなかったが、カントやヘーゲルなどのドイツ観念論あたりの問題意識を受け継いだ認識論をベースにしていたので、ある程度のところまでいくとそれなりに理解できるようになった。法則の論理空間と理由の論理空間。受容性と悟性の協働としての最小限の経験主義。概念的思考の生育を人間における第二の自然として捉える発想など、とても面白かった。ただ彼の動物の認識についての話は不服だ。2015/08/15
Go Extreme
1
内的経験と外的実在: 内感は自己の内的経験・外的実在を完全に否定することはできない 概念能力と経験: 経験には視覚的・非視覚的特性 概念能力は他の概念と結びつきながら働く 判断は経験の受動性を保持しつつ形成される 自発性と受動性の交差: 経験は自発的な判断能力と関連・判断の顕在化によって概念が働く 社会的文脈と哲学的視点: カントとウィトゲンシュタインの視点を比較→意味は社会的営みによって形成 動物の認識能力と知覚の違い: 人間は概念的に媒介された態度を持つ・動物は環境の特徴を抽象的に理解できない2025/02/08
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