中高年の発達障害 - 二次障害をいきのびるための処方箋

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中高年の発達障害 - 二次障害をいきのびるための処方箋

  • ISBN:9784768459560

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内容説明

すべての中高年世代の役に立つ、折り返しの人生を「いきのびる」ためのリアルな処方箋。

40代半ばでうつ病を発症するも完治に至らず、50代になり発達障害の診断を受けたことで、ようやく自身が発達障害者であったこと、そして慢性うつ病が発達障害の「二次障害」であったことが発覚した著者。
試行錯誤と葛藤を繰り返し還暦を過ぎてたどりついたのは、「空気が読めない」「不用意な発言をしてしまう」「こだわりが強い」「キレやすい」……人生につきまとった生きづらさの原因こそが発達障害の特性であったと、まずは知ること。そして、戦わず、あらがわず、自分や他人や環境と折り合いをつけて心穏やかに暮らす手法。

【著者】
凪野悠久
1959年生まれ。早稲田大学卒業。報道機関勤務後、東南アジア、西アジアなどで国際協力に従事。40代でうつ病を発症し、以後慢性うつ病となる。50代で発達障害と診断される。精神障害者雇用を経て、現在、執筆活動に専念。

仮屋暢聡
医療法人社団KARIYA理事長、まいんずたわーメンタルクリニック院長。1957年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学医学部医学科卒業。専門は臨床精神医学。著書に『うつ予備群』、『アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか』(共にCCCメディアハウス)、監修に『ニュートン式 超図解 最強にわかる! ! 精神の病気』(ニュートンプレス)、『精神科医が教える 心の病の説明書』(ニュートン別冊、ニュートンプレス)など。

目次

第一章 発達障害とは
第二章 自らを知る
第三章 とりまく環境を知る
第四章 「自分自身」と折り合いをつける
第五章 「他者」や「とりまく環境」と折り合いをつける
第六章 うつ病と遅発性ジスキネジア
第七章 還暦すぎて「行路難」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

124
【感想というより】壮年以上で心当たりのある方は、うつ(に伴う生活障害)・統合失調症・発達障害(グレーゾーン含む)の関連書を渉猟する前にまずこの本を手元に置いてみてください。世の中に溢れているその手の本は「専門家の研究課題」あるいは「何とかうまく付き合えるようになったAtoZ」系のものが大多数ですが、著者の方は当事者かつ「今も課題と向き合っている最中」です。少なくともこのジャンルを読んできた中では最もリアル・深刻、そして切実な著の一つ。要旨は「発達障害の特性による二次障害」に踏み込んでいます。2024/04/06

ひつまぶし

2
著者が自覚するに至った発達障害の特性、周囲との齟齬、そして実際どんな経験をしたのかという事例がふんだんに詰め込まれている。障害者雇用の現場の苦労話は興味深かった。しかし、発達障害の全体像はよく分からなかった。いろんな本に目を通していて、参考文献を手がかりに自分の経験を整理していくスタイルはブックガイドにはなるけど、一般化できるのかと疑問にも思う。あくまで著者個人の経験談の一つにとどまる印象だった。むしろ、社会全体の制度の見直しのために、発達障害をきっかけに失敗談を失敗談として語れるジャンルができたのかも。2024/03/25

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