- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
心理学的側面から研究を重ねた研修プログラムの実践と効果。ジェンダー平等に取り組む企業、必読の一冊!
お茶くみや受付係、秘書等の補佐的な仕事をさせられる、リーダーとしての経験を積ませてもらえない……。そんな「性役割に関するハラスメント」、すなわちジェンダー・ハラスメントを防止する研修をおこなってきた著者が、組織におけるジェンダー・ハラスメントの実態を分析し、対策方法を説く。本書では、ハラスメントの具体例や、研修後のアンケート、落語研修の台本など、「アンコンシャス・バイアス」に着目した研修の意図と内容を丁寧に紹介。誰でも研修を実施できるワーク付き!
【著者】
小林敦子
ジェンダー・ハラスメント研究家。博士(総合社会文化)。元地方公務員。女性の就労環境や心理学の研究手法に関心を持ち、働きながら大学院(日本大学大学院総合社会情報研究科)に入学し、当時ほぼ未開の分野だった就業女性へのジェンダー・ハラスメントに関する実証的な研究を開始する。2011年に博士号取得。
主な著書は『ジェンダー・ハラスメントに関する心理学的研究―就業女性に期待する「女性らしさ」の弊害―』(風間書房、2015年)。
目次
理論編
Ⅰ ジェンダー・ハラスメントとは
Ⅱ ジェンダー・ハラスメントに関する実証研究
実践編
Ⅲ ジェンダー・ハラスメント防止研修の実施
Ⅳ 戦略的ハラスメント対策
付録1 ジェンダー・ハラスメント測定尺度
付録2 創作落語「じぇんだー・はらすめんと」
付録3 紙筆版IAT「男女×上司部下役割」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
13
企業に蔓延るジェンダー・ハラスメントの弊害について論じた上で具体的な克服法について言及した本。心理学の専門家ということもあり、ステレオタイプとアンコンシャス・バイアスの違いなど詳しく述べられている点が勉強になる。ジェンダーハラスメントは「ジェンダーに基づく役割を他者に期待する行為」(100頁)であり、女性を若さや容姿でチヤホヤする言動はその典型である。こうしたハラスメントが職場に蔓延ると女性をその仕事の能力で公正に評価する機会が失われていく。克服のキーワードは認知的複雑性の獲得であるという。勉強になる。2024/04/15
Miki Shimizu
1
だいぶ前に読んで、最後ちょっとを残しておいてあった本。どういうのがジェンダーハラスメントなのか、いろんな事例をあげながら紹介している本。こんな研修したら効果あるかもよとかも書いてある。2023/09/07