文春e-book<br> センスの哲学

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文春e-book
センスの哲学

  • 著者名:千葉雅也【著】
  • 価格 ¥1,700(本体¥1,546)
  • 文藝春秋(2024/04発売)
  • 青い空!白い雲!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/15)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163918273

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内容説明

あなたのセンスが良くなる本!
哲学三部作のラストを飾る一冊がついに誕生

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか? 

音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。
フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、満を持していよいよ誕生!


――――――
 さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。
 と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。
「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています(「はじめに」より)。
――――――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

105
タイトルは「センス」であるが、むしろ芸術論として読む方が適切かもしれない。物事をリズムとして脱構築的に楽しむのがセンスであり、芸術への向き合い方として、意味からリズムへという方向性を示唆している。リズムに含まれる予測誤差や偶然性や反復性の中に、芸術の神髄があるのだと。難しい概念を平易な言葉で説明するというのが千葉先生の特色ではあるが、本書でも、美的と崇高的の違いなど、曖昧な定義に基づく断定的な説明に、当惑を禁じ得ないというのが正直なところ。私の読解力の乏しさが原因だとは思うが、やっぱり、この先生は苦手だ。2024/06/11

サゴウ

71
センスというものはなにか?それはリズムを感じ取る意識の持ち方である。リズムとはビートとうねり=反復と差異で成り立っている。これらを感じ取ることができれば、抽象画や現代音楽など「難解」とされている作品もそれ自体で楽しむことができる。 確かに作品の背景などの「意味」がわかると面白いが、それがなくても十分に楽しめるのが芸術鑑賞であり、日常に翻って、およそすべてのものが「作品」たりえるのだと思わせてくれる。私たちそれぞれにセンスを崩すこだわりや癖、偏りといった「アンチセンス」があり、それすらも楽しめるようになる。2024/07/01

ころこ

46
在と不在、意味とリズム、その反復と差異を途中で「いないいないばあ」と表現しさえする。本書でいうセンスとは意味ではなく、意味以前の事象そのもののとらえ方にあるという逆説にある。これをちょっと変形すると、「地」と「図」のうち、「図」ではなく「地」(文化資本とも言い得る)の方に着目すると考えると、少し問題がみえるかも知れない。このことを言うために、著者の専門であるフランス現代思想では、延々と「地」のテクストが続くところだ。『意味がない無意味』(著者の別の著作)ではそのことを論じた。本書はあえて意味として無意味を2024/04/17

nagata

17
「センスが良くなる」本ではあるが、中心は「生活と美術をつなぐ万人のための方法」を説くもの。でも、語り口調の独特な文体から紡ぎだされる論考は深く、物事の直感的な把握。「アンチセンスという陰影を帯びてこそ真にセンスとなる」とは、自らに宿る影(あえて「陰」ではない)を正面から受け止め、他のつながりの中から輪郭を浮き上がらせて(つまり言葉化することで意識に上らせることで)表出されるものがその人の個性となるのだと読めた。2024/05/09

ほし

16
千葉雅也さんによる芸術論の本。本書では、何のためなのかという意味や目的を離れ、そのもの=「リズム」でものごとを把握することが提示されます。リズムとは凸凹であり、そこには0→1の落差による「ビート」と、複雑に絡み合う「うねり」がある。このような見方を主軸に、絵画や映画、食事などを分解していきます。自分に固有の偶然性を肯定したうえで、その中での反復と差異によるリズムで制作することを提示する千葉さんの話には開放感があり、本書を読むとなにかを作ってみよう、見てみようという気持ちになります。2024/04/13

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