あなたの言葉を

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あなたの言葉を

  • 著者名:辻村深月
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 毎日新聞出版(2024/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620328058

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内容説明

「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」

あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。
その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。
これから大人になる人たちへ、辻村深月が一緒に考える。

学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと――
自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。

【本文より】
大人になってよかった、と思うこともたくさんあります。そのひとつが、「自分の言葉」で気持ちが伝えられるようになったことです。

さあ、一緒に「あなたの言葉」を探しにいきましょう。

目次

はじめに あなたの言葉
第一章 じぶんの心を知る
雨の匂い
他者との出会い
「苦手」と「嫌い」
今年はどんな年?
水泳の授業
自分の気持ち
努力できる才能
練習を楽しむ
尊敬の気持ち
別れの季節
第二章 書くこと つくること
今年の桜
小説だからできること
本になる意味
「伝えたい」、の最初
一日を小説に
お手本
リアルとリアリティー
フェイクとリアル
真剣勝負!
まねでもいいの?
第三章 読むこと
今こそ本を?
一冊の「キノコ図鑑」
傷つけるのは誰?
未来への贈り物
わたしだけの「好き」
那須先生のこと
「かっこ悪い」と
素直な震え
読書量と国語力
図書館で暮らしたい
読書感想文
運命でなくとも
作者も読者
第四章 あなたの時間があなたをつくる
イチゴの季節
「あの人に会った」
あなたの言葉には力がある
習い事
遠い場所で考える
秋の時間
箱、いろいろ
パン・パーティーのススメ
好きと禁止
人気がない子?
別れと後悔
おわりに 先が見えないおもしろさ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

143
『何にも流されない私自身の言葉』はじめにの中にあるこの言葉にドキリとする。コロナ禍にスタートした辻村深月さんの毎日小学生新聞・月一連載をまとめたエッセイ。小学生新聞と銘打ってるのだが、十分大人の私が読んでもハッとさせられたり反省したり(汗)はて、十分大人な私?いつからそう思うようになったのか?←そこから?いや、そうなのだ。この齢になっても子どもの頃の自分と何ら変わらないものが確かにあるのだ。ただ、私が子供の頃、親はやりたい事を応援してくれるなんてことはなくて・・まぁそれはまた別の話で。 2024/04/15

ミナミハハ

57
2020.4~2024.1「あなたの言葉」毎日小学生新聞掲載。これから大人になる人たちに向けて書かれた作品ですが、作者が子供の頃出逢った作品に、“私も読んだ”と嬉しくなったり、同じような体験に”ウンウン”と懐かしく想い出したり、あの頃の想いを言葉にして貰ったり、気付かされたりと大人(成りきれてない?)の私も大満足の一冊でした。2024/04/24

ごみごみ

56
エッセイとは知らずに図書館で借りた本。毎小新聞に連載されていたとのことで、小学生向けに書かれているが、大人が読んでもなるほど!!と思える内容。第3章「読むこと」を読みながら、ふと中学で同じ部活(演劇部)だった同級生のことを思う。その友人は当時から読書家で、部活の時におすすめ本を教えてくれた。図書室へ一緒に行ってよく本を借りたなぁ。それが私が読書好きになったルーツかもしれない。同じクラスになったことはなく、高校も別だったけど、今でも年に数回会う仲の親友。今でも読書は続けてるのかな?今度会ったら聞いてみよう。2024/04/20

あっか

50
新刊。辻村深月さんによる毎日小学生新聞の連載をまとめたエッセイ集。もう、やっぱり辻村さん大好きー!と思えるような文章、言葉の数々。こんな学校の先生がいたらとっても素敵だなあ♡一章を読んでいる内から心がぽかぽか温まってくるようでした。表現や言葉の選び方も子ども向けでとても分かりやすいのだけど、大人が読んでもとても良いです。なぜだかちょっと涙腺が緩む瞬間も。おわりに、に書いてあった、辻村さんの物語の書き方を初めて知ってびっくり。凄いなあー!辻村ワールドにすっかり魅了され、あっという間に読了してしまいました。2024/04/08

よつば🍀

47
辻村さんの言葉は、まあるくて優しい。『毎日小学生新聞』に連載されているエッセイを書籍化したものだが、大人が読んでもスッと心に沁み込んで来た。読者の相談に対し決して否定しない。真っ直ぐ受け止めて、考え方を認め解答する。学校生活の中で感じる違和感やつまずきに、自身の体験を元に、分かりやすく話してくれる。さながら保健師さんのカウンセリングのよう。言葉が持つ多大な力と共に、言葉は凶器にもなり得る事を伝えてくれる。多くの子ども達がこの本を読んで、未来が優しい言葉で溢れますように。包容力と温もりに満ちた言葉の玉手箱。2024/04/29

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