少子化――女“性”たちの言葉なき主張

個数:1
紙書籍版価格
¥1,750
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

少子化――女“性”たちの言葉なき主張

  • 著者名:海老原嗣生
  • 価格 ¥1,750(本体¥1,591)
  • プレジデント社(書籍)(2024/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784833425308

ファイル: /

内容説明

【内容紹介】
底なしの「少子化問題」を
女性の“心”の視点からひも解く!!

2022年に出生数が70万人台となり、さらにペースが加速している日本の少子化。
なぜ日本は“底なしの少子化”に陥ったのか?
「日本における最大の雇用問題は女性」と指摘する著者が、少子化問題を日本社会における女性のあり方の変遷から解説。これまで妊娠、出産、育児の負担を押し付けられ、時代の常識に翻弄されてきた女性たちの心の視点から“少子化の原因”をひも解く。
平塚らいてうvs与謝野晶子の「女権×母権」論争から、「働け、産め、育てろ」という三重苦を負わせた女性支援、婚活・妊活ブームの圧力、不妊治療の最前線まで、女性を結婚や出産から遠ざけてきた“正体”に迫る1冊。

【著者紹介】
[著]海老原 嗣生(えびはら・つぐお) 
1964年、東京生まれ。雇用ジャーナリスト。大手メーカーを経て、リクルート人材センター(現リクルート)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計等に携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌Works編集長。2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げ、人事・経営誌HRmics編集長就任。著作は雇用・マネジメント・人事・社会保障・教育などをテーマに多数。

【目次抜粋】
◆はじめに~底なしの少子化が問いかけること~

◆第一章 社会は女“性”をいかに弄んだか。
1.らいてうと晶子のバトルが現代人に教えてくれること~明治・大正前期~
2.産め・産むな。転変する「上からの指令」~大正後期から高度経済成長期~
3.“女性のあるべき像”が、いつの時代も女性を苦しめる~バブル~平成中期~

◆第二章 「女は働くな」と「女も働け」の軋み
1.昭和型「およめさん」輩出構造
2.働き方は変わったが、意識と仕組みが取り残されたまま
3.社会が変わる節目
4.女性の社会進出は、「量」から「質」に
5.ようやく家庭にも令和の風が吹く

◆第三章 「強い男とかわいい女」が褪せない人たち
1.結婚したら昔と変わらず産んでいる
2.職場結婚の減少した本当の理由
3.そして職場から「いい男」は消えた

◆第四章 30歳「不安」、35歳「焦燥」、40歳「諦め」
1.婚活・妊活に追い立てられ、責められる女性
2.日本では長らく40代出産が当たり前だった
3.名医たちの温かな手
4.上を向いて歩ける未来

◆第五章 もう一度、女性が子どもを産みたくなるために
1.「30歳の焦燥」から、「女性は二度おいしい」へ
2.「子育ては社会で」を徹底的に実現する
3.「年輩の男は偉い」という幻想を解消する
4.未だ蔓延るジェンダーバイアスを徹底的につぶす
5.タブ―への挑戦

◆おわりに 「女性活躍」という言葉がなくなる日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

なかしー

44
読書会のために再読。 改めて読む前と後とで世界の見え方が変わる作品。(やや誇張気味な表現ですが) 間に合うか怪しいが、関連本を何冊かクロスチェックみたいと思う。2025/07/17

うえぽん

44
雇用ジャーナリストが女性目線を重視した少子化対策を議論。与謝野晶子と平塚らいてうの女権母権論争から始まり、大正後期から高度成長期までの産児制限、バブル後の「働け、産め、育てろ」の多重圧力という言説変遷に翻弄された歴史。バブル後の短大卒一般職採用減と四大進学率上昇により、女性の総合職が増えて収入は向上したが、社会的圧力や家事負担の不平等により男性に経済力を求め続ける。40歳で産めないという誤解の解消、子育て外部サービスへの利用補助、年功賃金廃止による仕事以外に軸足を置く男性の増加等の処方箋も一定理解できる。2024/11/16

まゆまゆ

16
なぜ少子化は止まらないのか、その理由を対策のほとんどが女性の心の部分に無頓着のせいであることを語る内容。女性活躍と称して働かせるも、併せて「産め、育てろ」と多重に圧力をかけてきたことで、女性側が反発したのか、と。バブル崩壊前までは女性の社会進出の目標はお嫁さんになることだった。その後高学歴化によって企業にとって戦力になると、企業側が女性に配慮しなければならなくなると同時に男性優位の制度が見直されることになり、ようやく性別役割分担意識が薄れつつある。2024/06/03

kenitirokikuti

10
図書館にて。雇用ジャーナリスト(本人の名乗り)海老原氏(1964生)による、現代日本人女性の雇用を論じたもの。著者は約12年前の2012年に『女子のキャリア〜男社会のしくみ、教えます』を上梓している▲1985年男女雇用均等法以来、女性が高学歴・ハイキャリアを得る割合が増えた。現在、新任中間管理職の3割が女性であり、役員級の女性も増え、「短大」も役目を終えて消え去りつつある。しかし、女は30までに寿退職的な慣習的規範はそれと意識されず女性も含めた日本社会に残っている。著者は愚直に啓蒙する。2024/04/20

Mana

8
過去の女性の社会進出を統計的に説明している部分は面白かったし、確かにそんな感じ、と体感があるものを具体的に説明されている感じもあってよかった。 ただし、後半の40代での出産も可能という主張は同意できない。まず、過去の40代の出産例が多いというのが、本当に著者のいうように初産なのか疑わしい。著者も推測で、と書いているし。次に、高齢出産の場合の子供の障害のリスクや、育児の身体への負荷のリスクも述べてはいるが、2〜3行で「たしかにその可能性もあるけど〜」くらいなので解像度が低いと思う。2024/07/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21857697
  • ご注意事項

最近チェックした商品