内容説明
海洋研究所に勤めるイーサンと飼育委員のノアのもとに、世界環境を救う貴重なキャニスターを、シャチを訓練して海底から回収して欲しいという依頼が舞い込んだ。間もなくシャチが到着。イーサンはセブンと名付けられたそのシャチが他動物と言語によるコミュニケーションが出来ることに気づく。しかしここに来る前、セブンは従姉のエルと共に捕獲された経験があった。ある日、セブンはエルが苦境にあることを知り不調に陥る。イーサンは、苦心の末にその原因を突き止め、ミッション終了後にシャチたちを海に帰すことを決意するが…。シャチと人間の愛と絆を描く感動の海洋冒険小説! 小説すばる新人賞受賞作!!
目次
プロローグ
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第10章
第11章
第12章
第13章
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
66
シャチに課せられたミッション。人の思惑に巻き込まれ翻弄されるには、あまりに魅力的なシャチのキャラクター。切ないシーンが満載なのに爽やかな明るさがあるのはこのシャチのおかげ。ドキドキ・ワクワクが最後まで止まらなかった。映像を見ているように読んではいたが、それでも是非アニメ化してほしい。本当は実写化がいいのだけれど、シャチやクジラの役者の調達がむずかしそうなので。2024/08/31
よっち
40
海洋研究所のイーサンと飼育員ノアのもとに国際バイオ企業から届いた依頼。シャチを訓練して世界環境を救う微生物を収めた貴重なキャスターの回収を目指す海洋冒険小説。好奇心が災いし、従姉のエルと共に人間に捕獲されたシャチのセブン。他動物と言語によるコミュニケーションが出来るセブンが、離れ離れになったエルが苦境にあることをクジラから聞く展開で、やや視点の切り替わりが多く、どこまでがファンタジーなのかも考えながら読んでいましたが、周囲の助けも借りながら困難に立ち向かい、乗り越えてみせたその結末はなかなか良かったです。2024/02/22
tosca
37
シャチと人間の絆、感動の物語…と、ありきたりな言葉でまとめてしまうが、こんなに上手くいくはずがない、こんな良い人間ばかりが集まる訳がない、とか色々思うもののシャチのセブンが可愛い。こんな小説が大好きだ。イーロン・マスクみたいな金持ち実業家の嫌なヤツも出てくるが、まあ許容範囲のハラハラ感なので落ち着いて読める。それが良いのかどうかは分からないが、とにかくこの小説が好き。人間の娯楽のために狭い囲いの中やプールで飼育される大型動物を広い世界に解放してあげたくなる。イルカショーもアシカショーも今の時代に要るのか?2025/01/13
タルシル📖ヨムノスキー
29
あるミッションを達成するためにシャチを訓練する人間と、人間の言葉を理解するシャチの物語。こんなふうに動物と分かり合えたらなんて素敵だろう。でも今人間が動物たちに対して行なっている所業を当の動物たちが知ったら、有効な関係は築けないかもしれないなんて思ってみたり。シャチのセブン視点のパートがあったのがとても新鮮でした。海の中の描写がとても細かく綺麗で、想像力を掻き立てられました。そういえば昔はラッシーとかフリッパーとか、賢い動物が活躍するテレビドラマがけっこうあったけど、最近はそういうの見かけないなぁ。2024/07/06
Nao Funasoko
25
僕らの世代はわんぱくフリッパーの時代から賢い動物との友情物語は大好き。シャチ同士だったりシャチとクジラとの会話部分の描写は抜き出したらそのまま絵本になりそうで素敵だった。2024/03/17
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