「困難事例」を解きほぐす - 多職種・多機関の連携に向けた全方位型アセスメント

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「困難事例」を解きほぐす - 多職種・多機関の連携に向けた全方位型アセスメント

  • ISBN:9784768435861

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内容説明

本人中心のアセスメントで支援が変わる!

介護・福祉の分野においてアセスメント(assessment)とは、「当事者に関する情報を収集・分析し、自立した日常生活を営むために解決すべき課題を把握すること」といわれている。従来のアセスメントでは専門職の客観的な視点ばかりが重視され、当事者の主観を尊重した支援まで届いていないことがある。
本書では、「全方位型アセスメント」の概念や手順を、豊富な例と図表を用いながら紹介。客観的に問題を把握しつつも当事者個人の生活歴や周囲の環境を考慮し、その人らしい暮らしを実現するための見立てを構築する。

【著者】
伊藤健次
1974年東京生まれ。日本社会事業大学卒業後、介護福祉士・社会福祉士として特別養護老人ホーム勤務後、日本社会事業大学専門職大学院(福祉マネジメント修士(専門職))を経て、山梨県立大学にて福祉専門職の養成教育に従事、2016年から同大学准教授。学生教育の傍ら、日本福祉大学大学院社会福祉学研究科修了(社会福祉学修士)。
福祉専門職の卒後教育にも携わり、特に力を入れてきたのは年間70ケース以上行う事例を用いたグループスーパービジョンと地域ケア会議における個別事例検討。

土屋幸己
一般社団法人コミュニティーネットハピネス代表理事、認定社会福祉士。
淑徳大学社会福祉学科卒業後、2006年に静岡県富士宮市福祉総合相談課長(兼)地域包括支援センター長に就任。富士宮市では、全国に先駆け福祉総合相談支援体制を構築し、ジャンルを問わないワンストップの相談支援体制と地域包括ケアシステムの構築を行い、全国のモデル地域となった。
2017年に一般社団法人コミュニティーネットハピネスを立ち上げ、代表理事に就任。福祉アドバイザーやソーシャルワークの基本であるアセスメント研修など各種研修も実施。

竹端寛
1975年京都市生まれ。兵庫県立大学環境人間学部准教授。
大阪大学人間科学部卒、同大学院修了。博士(人間科学)。
山梨学院大学教授を経て、現職。脱施設化と権利擁護研究を土台に、ダイアローグを基盤とした地域福祉・多職種連携などの研究や研修にも携わる。著書に『「当たり前」をひっくり返す――バザーリア・ニィリエ・フレイレが奏でた革命』『権利擁護が支援を変える――セルフアドボカシーから虐待防止まで』(現代書館)、『枠組み外しの旅――「個性化」が変える福祉社会』(青灯社)等。

目次

1章 アセスメントと生き方支援
2章 そもそもアセスメントとは何か
3章 全方位型支援・全方位型アセスメントとは何か
4章 全方位型アセスメントを用いた4つの領域で捉える全方位型支援の実際
5章 全方位型アセスメントの実施に有用なツール
6章 事例検討に活かす全方位型アセスメント

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PARO

1
病院は標準化できる。裁判所も判例という積み重ねがある。全方位型アセスメント。ソーシャルワークはクリエイティブで面白い仕事。臨床像。クライエントの表出されないニーズ→AIにはできない。アンビバレント。ウェルビーイング。円環的思考(柔軟な思考)。自分の苦手な領域についてはその領域のプロの力を借りることが肝要であり、それこそが多職種で事例検討をおこなうことの意義である。餅は餅屋。介護保険にない支援内容については手をこまねいてしまう傾向が強く、解決が先送りになる場合が多い。介護保険でカバーできない課題が地域課題に2023/05/09

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